風景/映画再考Vol.5「相原信洋――風景論としてのアニメーション」

風景/映画再考Vol.5「相原信洋――風景論としてのアニメーション」
日時|2018年11月4日(日)17:00-20:00
講師|阪本裕文(映像研究者)
場所|鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボ(※鳥取大学鳥取キャンパス広報センター内)
入場料|無料
企画|佐々木友輔
平成30年度 鳥取大学地域学部長経費事業
企画詳細|http://qspds996.com/landscapefilm/?p=177

風景/映画再考の第5弾は、映像研究者の阪本裕文氏を講師にお迎えして、日本を代表する個人アニメーション作家・相原信洋氏(1944-2011年)の上映会および講座をおこないます。
第1部では、代表作の上映を軸に相原氏のフィルモグラフィーを辿るとともに、NPO法人戦後映像芸術アーカイブによる、相原作品のデジタル復元やアーカイブ化への取り組みについて紹介していただきます。
第2部では、今年3月に発見された幻の初期作品『風景の死滅』(1971年)の上映を軸に、アニメーション制作を通じて政治や社会の問題に切り込むドキュメンタリー作家・風景論映画作家としての相原氏の側面に迫ります。

第1部|Animated Psychedelia
『STONE』(16mm、8分、1975年)
『アンダー・ザ・サン』(16mm、11分、1979年)
『カルマ』(16mm、3分、1977年8月)
『逢魔が時』(16mm、4分、1985年)
『映像(かげ)』(16mm、8分、1987年)
『WIND』(16mm、5分、2000年4月)
『LOTUS』(16mm、3分、2007年)

第2部|風景論としてのアニメーション
『風景の死滅』(8mm、15分、1971年)
『やまかがし』(16mm、5分、1972年3月)
『逢仙花』(16mm、12分、1973年4月)
『SHELTER』(16mm、7分、1980年)
『MY SHELTER』(16mm、9分、1981年10月)

半島のアートとサブカルチャー(『半島論』刊行記念イベント)

「半島のアートとサブカルチャー」
『半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学』(響文社)刊行記念イベント

出演:
藤田直哉(SF・文芸評論家)
佐々木友輔(映像作家)
金子遊(批評家)

時間|19:00~21:00 (18:30開場)
場所|本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F)
入場料|
・前売1,500yen + 1 drink order
・当日店頭2,000yen + 1 drink order

http://bookandbeer.com/event/20191027_b/

イベントのご予約はこちらから!

半島というトポスから、この列島の文化をとらえなおすと、いったい何が見えてくるのでしょうか?
北は北海道・宗谷岬から、南は沖縄・勝連半島にいたるまで、半島や岬という地勢を起点にした文化批評のなかに、大陸的な思考に対する叛乱の声がこだまする!

本書『半島論 文学とアートによる叛乱の地勢学』は、文学、アート、映像、思想、歴史、文化人類学などのジャンルにまたがる14人の気鋭の論者による文章を集めています。そこから切り拓かれるのは、新たな世界のヴィジョンです。
被差別部落を取材して歩いた中上健次の紀伊半島、国東半島を舞台にアートプロジェクトを企画するキュレーターの思考、島原半島にひびき渡るアナーキズム的な一揆の声…。
浅野麗、雨宮庸介、遠藤水城、金子遊、岸田将幸、栗原康、佐々木友輔、中里勇太、中村剛彦、藤田直哉、古谷利裕、細谷修平、前嵩西一馬、森元斎が書き下ろした、半島についての論考を収録しています。

今回のトークには、リボーンアート・フェスティバルの開催された宮城県の牡鹿半島を丹念に歩き、震災後の「地域アート」をブリリアントに論じた藤田直哉さんが登場します。藤田さんは近年の『シン・ゴジラ論』や『新世紀ゾンビ論』などの著書でも知られています。

そして、ほぼ同年代の映像作家であり、本書では『南総里見八犬伝』のような古典文学から、『木更津キャッツアイ』やアニメ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』などのサブカルチャーまでを、人々の内にある「房総ユートピア」の幻想として論じた佐々木友輔さんが対話の相手をつとめます。佐々木さんの共著『人間から遠く離れて──ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』も話題になりました。

司会的な役割で、『半島論』の編者であり、樺太アイヌの英雄譚と津軽半島に残るアイヌ語地名のミッシングリンクについて、ポスト民俗学的な論考を寄せた批評家の金子遊さんがトークに加わります。

一見、アートとサブカルチャーと民俗学といった異なるジャンルを論じた論者たちが、「半島」という地形を起点にして、どのようにトポロジカルな思考を折り重ねていくのか。21世紀の文化批評の姿を予見する、重要な対話になることはまちがありません。秋の夜長、週末の夜にビールを片手に、スリリングな対話を聞くためにご参集ください!


金子遊、中里勇太 編『半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学』響文社、2018年
https://www.amazon.co.jp/dp/4877991433/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_lLXYBbH3XS2M

トークセッション「来た、やっと来た――納涼Jホラー座談会」

『アーギュメンツ』九州上陸記念イベント第3弾
トークセッション「来た、やっと来た――納涼Jホラー座談会」

日時|2018年8月18日(土)
   12:00開場 15:00受付開始 15:30開演 18:30終演(※12:00~15:00まで)
『アーギュメンツ』#1~3の手売り販売、及び演者と参加者が交流する時間を設けます(#1・2は各1,000円、#3は2,000円)。
会場|Art Space Tetra(福岡市博多区須崎町2-15)Art Space Tetra
主催|『アーギュメンツ』製作委員会
出演|黒嵜想(批評家)、仲山ひふみ(批評家)、佐々木友輔(映像作家)、逆卷しとね(学術運動家)
参加費|2,000円(15:00までは無料解放)
予約|https://arguments-criticalities.com/2018/07/23/0818-kyusyu-03/

今年6月16日、20代〜30代の批評家、研究者、作家が共同制作する不定期刊行の批評誌『アーギュメンツ#3』(目次: https://arguments-criticalities.com/2018/05/29/about-arguments-03/)が刊行された。同誌の販売は、市販ではなく関係者による「手売り」を旨とし、SNSでの声かけやイベントを通して購入を希望する読者と直接会い、批評を欲している読者の関心や問題意識をその都度共有しながら行われる(サイト: https://arguments-criticalities.com/)。
今、「棲み分けられた複数の関心を繋ぐ一冊の本」の上梓を機縁とした関連イベントが全国各地で同時多発的に開催されている。福岡も例外ではない。
本トークセッションでは、『アーギュメンツ#3』の目玉企画のひとつ、「来る、きっと来る――Jホラー批評の可能性をめぐって」座談会参加者である、批評家・黒嵜想と仲山ひふみ、映像作家の佐々木友輔、学術運動家の逆卷しとねが再集結、ファンダメンタル・ホラーへの関心を囲む場が再起動する。仲山によるホラー思想の墓暴きを、予期と予兆にハッキングされた黒嵜の震撼が邪魔だてし、ホラーの技法を憑依させた佐々木の映像作法が、生物のホラーに粟立つ逆卷の虹彩に馬乗りになる。

われわれはこうしてやって来た。

貞子や伽椰子、富江たちは来る、きっと来る。あなたたちも来る、きっと来る。

黒嵜 想(くろさき・そう)
1988年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。音声論を主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。主な活動として活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画。主な論稿に、声優論「仮声のマスク」(『アーギュメンツ#1~3連載)、「縫い付けられた声」(『ユリイカ』2018年7月号)。 

仲山 ひふみ(なかやま・ひふみ)
1991年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。主な論稿に「『ポスト・ケージ』主義をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの破滅に向かって――レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)。レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』(今秋出版見込み)の共訳中。

佐々木 友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年生。映像作家・企画者。上映・展示に「第7回恵比寿映像祭」(2015年)、「記述の技術 Art of Description」(2016年)。2011年から共同運営する出版プロジェクト「トポフィル」より『Floating view “郊外”からうまれるアート』(編著、2011年)、『土瀝青――場所が揺らす映画』(編著、2014年)、『人間から遠く離れて――ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』(共著、2017年)を上梓。

逆卷 しとね(さかまき・しとね)
1978年生。学術運動家。異分野遭遇/市民参加型学術イベント「文芸共和国の会」を企画、その他出版・トークイベントを多数企画。専門はダナ・ハラウェイと共生の思想・文学。主な論稿に「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号)、「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)。

トークセッション「いまここで震う批評――批評性の震度」

『アーギュメンツ』九州上陸記念イベント第2弾
トークセッション「いまここで震う批評――批評性の震度」

日時|2018年8月17日(金)
   15:30開場 18:00受付開始 18:30開演 21:30終演
15:30~18:00までは『アーギュメンツ』#1~3の手売り販売、及び演者と参加者が交流する時間を設けます(#1・2は各1,000円、#3は2,000円)。
会場|Gallery・Soap(福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1丁目8-23)
主催|『アーギュメンツ』製作委員会
出演|黒嵜想(批評家)、仲山ひふみ(批評家)、佐々木友輔(映像作家)、逆卷しとね(学術運動家)
参加費|1,800円(全時間帯ワンドリンク注文をお願いいたします)
予約|https://arguments-criticalities.com/2018/07/23/0817-kyusyu-02/

今、「棲み分けられた複数の関心を繋ぐ一冊の本」の上梓を機縁とした関連イベントが全国各地で同時多発的に開催されている。福岡も例外ではない。

書籍・雑誌が大量に流通し、DIYで製作された同人誌が各地で販売され、SNSではタダで意見を表明できタダで表現活動もできるこの時代にあって、『アーギュメンツ』誌の問いと存在意義とはなにか。同誌のコンセプトと編集方針について『アーギュメンツ#3』共同編集を務めた黒嵜想と仲山ひふみが呈示し、これに映像作家の佐々木友輔と学術運動家の逆卷しとねが応答しよう。応答は問いを呼び、喉は谺し、考える葦はもつれるだろう。

みなが画一的な統合を拒否しつつバラバラに生き、すがれるものはと言えばナショナリズムと貨幣しかないこの時代に、表現活動と批評はどのように介入すべきなのか。どんな思想がわたしたちの生に忍び込んでいるのか。どんな声ならばわたしたちを仲立ちするメディアとなるのか。どんな映像が隘路どうしを接合するのか。学術はいかにして世間を誘惑しうるのか。表現・アート・創造行為と批評はどのように並走すべきなのか。答えのない問いが応えを誘発するだろう。
トークセッション「いまここで震わす批評――批評性の震度」は、言葉と情動がひとりの参加者を震わせ、やがてそれは会場内に伝染し、いまここで共に震えるコレクティヴを実践する実験である。

黒嵜 想(くろさき・そう)
1988年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。音声論を主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。主な活動として活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画。主な論稿に、声優論「仮声のマスク」(『アーギュメンツ#1~3連載)、「縫い付けられた声」(『ユリイカ』2018年7月号)。 

仲山 ひふみ(なかやま・ひふみ)
1991年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。主な論稿に「『ポスト・ケージ』主義をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの破滅に向かって――レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)。レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』(今秋出版見込み)の共訳中。

佐々木 友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年生。映像作家・企画者。上映・展示に「第7回恵比寿映像祭」(2015年)、「記述の技術 Art of Description」(2016年)。2011年から共同運営する出版プロジェクト「トポフィル」より『Floating view “郊外”からうまれるアート』(編著、2011年)、『土瀝青――場所が揺らす映画』(編著、2014年)、『人間から遠く離れて――ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』(共著、2017年)を上梓。

逆卷 しとね(さかまき・しとね)
1978年生。学術運動家。異分野遭遇/市民参加型学術イベント「文芸共和国の会」を企画、その他出版・トークイベントを多数企画。専門はダナ・ハラウェイと共生の思想・文学。主な論稿に「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号)、「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)。

大木裕之×佐々木友輔 トーク「Life is a Narrative」

大木裕之×佐々木友輔 トーク「Life is a Narrative」

大木裕之個展「LTBT~理/無理の光」関連イベント
12月17日(日)16:00-18:00 於 TAV GALLERY

ジュリア・クリステヴァ「ハンナ・アーレント講義」
第1講〈生きること〉と〈語ること〉の終末

「人間の諸活動(労働、仕事、実践、実践的活動/観想的活動)のヒエラルキーをくつがえすことが、同時に思考と生のどちらも破壊し、思考と生を脅かすことはまちがいないのですが、生を救うためには、生の多種多様な変形や変質とその結果生まれた複雑な形態に関して、今もなお継続している研究にただちに戻ってみなければなりません。キリスト教的終末論に含まれ哲学の一部にもなっている生と思考の入りくんだ関係を引き継いで、アーレントは「精神」の脱構築と「歴史」とを共鳴させることによって、生命を「価値」そのものとする人間主義的イデオロギーの信念の誤りを示そうとしています。生が実現するのは、意味と実践のいずれについても「探求」を止めないかぎりでしかないからです。アーレントが「人間という存在に意味を与え人間としての在り方を輝かす源泉そのものをなすのは、実践において〔人物〕があらわになるという特徴と、物語を作って歴史的なものとなる能力との協同にほかならない」と言うのもこのためです。」(訳 青木隆嘉/論創社)

風景/映画再考Vol.3「映像人類学が映し出す風景」

日時|2017年12月13日(水)19:00-21:30
講師|川瀬慈(映像人類学者)
場所|ことめや(鳥取市瓦町527)
入場料|無料
企画詳細|http://qspds996.com/landscapefilm/?p=128

撮ること、見ることを通じて調査研究をおこなう映像人類学。その方法の核心と可能性はどこにあるのか、また映像人類学において「風景」とはいかなる意味を持つのかについて、エチオピアを中心として世界各地で民族誌映画制作に取り組む川瀬慈さんにお話を伺います。

DJまほうつかい(西島大介)とインディSF映画の胎動〜『異類婚のエスノグラフィー』上映会〜

第56回日本SF大会「ドンブラコンLL」一般公開プログラム
日時|8月26日(土)15:00-16:30
会場|静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」2階 映像ホール
http://www.donbura.com/sf56/ja/program/open/sf56_5020.html

出演者|
西島大介(マンガ家・DJまほうつかい・ひめとまほう)
ワタナベカズキ(映画監督)
佐々木友輔(映画監督・脚本家)

SF作家でありマンガ家の西島大介が音楽家「DJまほうつかい」名義で映画音楽と主題歌を担当した映画作品2作品を上映。映像制作集団「Shifter」より『異類婚のエスノグラフィー』ワタナベカズキ(監督)と佐々木友輔(脚本・批評家)を迎え、SF表現についてのトークも行う。同時上映は『レイニー&アイロニーの少女コレクション』。

にんげん研究大発表会2017 2ndセッション「メディア/市民/制度」

にんげん研究大発表会2017
日時|8月5日(土)13:00〜22:00、8月6日(日)10:00~18:00
参加費|1日1,500円(二日間通しは2,000円)※学生・町内の方は無料
定員|20名(要予約/定員に達していない場合は当日受付可)
会場|たみ(鳥取県東伯郡湯梨浜町中興寺340-1)
JR山陰本線「松崎駅」から徒歩2分
※無料駐車場があります。会場周辺には、「たみ」の他にも宿泊施設があります。

申込み・問合せ(担当:ジャタニ):
ningenkenkyuukai*gmail.com←*を@に変換してください。
0858-41-2026(たみ兼用)

2ndセッション「メディア/市民/制度」(8月5日15:45-)
一人一人のにんげんが、演劇・映像・場所などのメディアを通じた社会との関わりや、制度について考える。
登壇者:五島朋子、佐々木友輔、蛇谷りえ

http://ningenkenkyuukai.hatenablog.com/entry/2017/07/14/010150

風景/映画再考 Vol.2「不可視のラインをめぐって」

風景/映画再考 Vol.2
不可視のラインをめぐって 『沖縄/大和』『大魂込み』

ゲスト|比嘉賢多
日時|2016年10月16日(日)上映16時30分/トーク18時30分
※トークには原將人氏とMAORI氏も参加予定。
会場|鳥取大学地域学部サテライトキャンパスSAKAE401(鳥取市栄町401本通ビル3階)
入場料|無料
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
企画:佐々木友輔(sasakiyusuke(a)rs.tottori-u.ac.jp)
平成28年度鳥取大学長経費事業
http://qspds996.com/landscapefilm/?p=20

『沖縄/大和』(ライブ上映)
ビデオ、99分、2014年
監督・撮影・編集|比嘉賢多
沖縄と大和の双方に対して違和感を抱える日本復帰後世代のウチナーンチュ。彼らにとって米軍基地は生まれた時から身近にあるものであり、一方で、沖縄の文化や風習を知らないままに育ってきたという実感もある。監督の比嘉は、様々な世代や立場の異なる人々の言葉に耳を傾けるうちに、沖縄と大和の間にある心的な「ライン」というテーマを見出していく。

『大魂込み(うふまぶいぐみ)』
ビデオ、17分30秒、2015年
監督・撮影・編集|比嘉賢多
沖縄の喜屋武部落を中心として、繁華街や牧場、観光地など人々の日々の暮らしが垣間見える風景に、沖縄語(ウチナーグチ)によるナレーションが重ね合わせられた映像詩。

比嘉賢多 HIGA Kenta
1991年沖縄生まれ。映画監督。映画制作を中心に、論考の執筆、映画上映会運営などの活動をしている。現在、沖縄に在住しながら、作品制作中。近年の上映・展示に「PFFアワード2014」「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2015」、「沖縄 戦後70年美術プロジェクト すでぃる」(摩文仁平和祈念資料館、2015年)など。

風景/映画再考Vol.1「日本の起源をたどる映画の旅」

風景/映画再考 Vol.1
日本の起源をたどる映画の旅 『MI・TA・RI!』

ゲスト|原將人×MAORI
日時|2016年10月15日(土)上映16時30分/トーク18時
※トークには比嘉賢多氏も参加予定。
会場|SAKAE401(鳥取市栄町401本通ビル3階)
入場料|無料
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
企画:佐々木友輔(sasakiyusuke(a)rs.tottori-u.ac.jp)
平成28年度鳥取大学長経費事業
http://qspds996.com/landscapefilm/?p=6

『MI・TA・RI!』(ライブ上映)
監督・脚本・撮影・編集・音楽・主演:原將人×MAORI
8ミリフィルム・ビデオ、3面複合スクリーン、90分、2002年
歌と語り、ビデオプロジェクターと2台の8ミリ映写機による3面マルチスクリーンで上映されるライブ映画。
原將人は、生まれ育った東京を離れ、移住した京都で、いつしかパートナーとなった真織と出逢い、結婚をして、新しい命を迎える。歴史ある美しい京都での日常を取り巻くデイリーなドキュメンタリーから、広島、沖縄へ。起点と終点を同じくする結果となったロードムービー。第1回フランクフルト国際映画祭・観客賞を受賞。

原將人 HARA Masato
1950年生まれ。映画監督。高校在学中に映画『おかしさに彩られた悲しみのバラード』を制作し、第1回東京フィルムフェスティバルグランプリとATG賞を受賞。以後、日本の個人映画の牽引者として精力的な活動を行う。代表作に、個人映画・風景映画の傑作『初国知所之天皇』(1973年)、広末涼子の初主演作『20世紀ノスタルジア』(1997年)など。

MAORI
1973年生まれ。アーティスト。『MI・TA・RI!』(2002年)や『あなたにゐてほしい』(2015年)で原將人との共同監督や主演を務める。2001年には、初監督作品『原発通信創刊号』が第1回フランクフルト国際映画祭に正式招待された。

にんげん研究会第1回「地域と映画」

日時|6月23日(木) 19:00?21:00
参加費|1ドリンクオーダー
場所|ゲストハウスたみ
企画運営|鳥取大学にんげん研究会(地域学部仲野・五島・小泉・筒井研究室)
http://www.tamitottori.com/news/log/201606_923.html

こんにちは!にんげん研究会(にんけん)です。
長らくお待たせいたしました。いよいよにんけん2016、始動します!

記念すべき今年度第1回目は、映像作家佐々木友輔氏によるトークを行います。佐々木氏は「場所」や「郊外」に対する独自の視点で、茨城や沖縄をはじめさまざまな地域で実践的に映像製作を行ってきたアーティストです。また今春武蔵野美術大学のイメージライブラリーから鳥取大学に赴任された先生でもあります。今回は「地域と映画」をテーマに、佐々木氏のこれまでの活動や作品を紹介して頂きます。映画をめぐる「ドキュメンタリー≠劇映画」や「ドキュメンタリー=ノンフィクション」のようなイメージについておもしろいお話が聞けそうです。なんと、沖縄で撮影した新作の一部も観られるかも…!ぜひお気軽にご参加ください。

「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」ゲストトーク

展覧会「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」
出品作家|青柳菜摘とだつお、金川晋吾、門眞妙
会期|2015年12月11日(金)~26日(土)
時間|12:00~20:00 ※木曜日休廊
Artist Talk & Closing Party|26日(土)17時~20時(ゲスト|佐々木友輔)
会場|新宿眼科画廊スペースM、S、E

「動画の時代」の「映画批評」はいかに可能か——「ポストメディウム的状況」を考える

『ビジュアル・コミュニケーション』(南雲堂)刊行記念トークイベント
佐々木友輔×三浦哲哉×渡邉大輔(司会進行|冨塚亮平)
日時|2015年11月17日(火)19:30-
場所|ジュンク堂池袋店

ここ最近、映画の世界は大きな変化を迎えている。誰でもスマホで「映画」っぽいものが作れ、ネット上にはVine動画やゲーム実況など、いままで見たこともないような新しい映像コンテンツが映画と肩を並べるようにして、活況を呈するようになりつつある。『映画とは何か』(筑摩書房)など、映画の現在について先鋭な批評活動を繰り広げる俊英・三浦哲哉氏をゲストに迎え、9月末刊行の評論集『ビジュアル・コ
ミュニケーション——動画時代の文化批評』(南雲堂)の内容を踏まえ、こうした「動画の時代」にかつての「映画批評」はどのように対応していくべきなのか。『ゼロ・グラビティ』『親密さ』『ルック・オブ・サイレンス』『THE COCKPIT』……などなど、数々の話題作を素材に、そして映画誕生120年の現在、あらためて「映画」と「映像」の関わりについて「映画批評」の観点から徹底的に語り合う。

佐々木友輔─ささき・ゆうすけ
1985年神戸生まれ。映像作家、企画者。近年の上映・展示に「反戦 来るべき戦争に抗うために」展、第7回恵比寿映像祭、編著に『土瀝青—場所が揺らす映画』(トポフィル)、論考に「二種類の幽霊、二種類の霊媒—揺動メディアとしての映画論」(『ART CRITIQUE n. 04』所収、BLUE ART)など。

三浦哲哉─みうら・てつや
1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。現在、青山学院大学文学部准教授。博士(学術)。専門は映画批評・研究、表象文化論。福島県内外での映画上映プロジェクトImage.Fukushima代表。主な著書に『映画とは何か: フランス映画思想史』(筑摩書房)、『サスペンス映画史』(みすず書房)など。

渡邉大輔─わたなべ・だいすけ
1982年生まれ。映画史研究者・批評家。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。現在、跡見学園女子大学文学部助教、日本大学芸術学部非常勤講師。著作に『イメージの進行形』(人文書院)、共著に『日本映画史叢書15 日本映画の誕生』(森話社)『見えない殺人カード』(講談社文庫)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)『ソーシャル・ドキュメンタリー』(フィルムアート社)『アジア映画で〈世
界〉を見る』(作品社)など多数。近刊共著に『日本映画の国際進出』(仮題、森話社)。

なぜ「私」が撮るのか 髙橋耕平作品《HARADA-san》上映&トーク

企画|櫻井拓
メンバー|川村麻純、佐々木友輔、髙橋耕平
日時|2015年9月13日(日)11:00~13:30
詳細|http://hikikomisen.com/2015/events.html#s2

初老のアートウォッチャーを題材にしたドキュメンタリー映像と年表からなる、髙橋耕平の作品《HARADA-san》を上映。 その後、作者とゲストが“なぜ「私」が撮るのか”をテーマに議論する。

「あなたはいま、まさに、ここにいる」トークセッション

日時|2015年4月24日(金)- 6月1日(月)※火曜日は休館
   2015年5月17日(日)(トークセッション)
時間|12:00-19:00(金・土は20:00まで)
会場|3331Arts Chiyoda アキバタマビ21
アーティスト|大久保具視 小田原のどか 鈴木知佳 藤本涼 
詳細|http://www.3331.jp/schedule/002822.html

美術家の小田原のどかさんが2010 年から継続的に企画している展覧会プロジェクト「あなたはいま、まさに、ここにいる」のトークセッションに参加します。企画者の小田原さん、視覚文化研究者の林田新さんと、展覧会や個々の作品についてお話しします。

もうひとつの・もうふたつの映画

原將人『あなたにゐてほしい』ゲストトーク
日時|2015年2月5日(木)
会場|ポレポレ東中野
ゲスト|中島興(メディアアーティスト)、佐々木友輔
詳細 http://intro.ne.jp/contents/2015/01/09_2212.html

風景映画『初国知所之天皇』や『20世紀ノスタルジア』で知られる原將人監督による新作『あなたにゐてほしい』が公開されます。わたしは上映後に日替わりでおこなわれるトークイベントに出演します(2月5日)。

『土瀝青——場所が揺らす映画』書籍刊行記念上映・トークイベント

日時|2014年11月22日(土)
   第一回 13:30 『土瀝青』 + トークA
   第二回 18:00 『土瀝青』 + トークB
会場|イメージフォーラム・シネマテーク
料金 一般:1000円、会員:700円、書籍購入者および持参者:500円
詳細 http://qspds996.com/asphalt/

様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じた書籍『土瀝青——場所が揺らす映画』(トポフィル)。その刊行を記念して、映画『土瀝青 asphalt』の上映とゲストを交えたトークイベントをおこなう。『略称・連続射殺魔』や『初国知所之天皇』を嚆矢とする〈風景映画〉の系譜を引き継ぎ、その方法論を現在の日本を捉えるためにアップデート。個人による新しい映画制作のかたちがここに。

AFTER HOURS Vol.5

映画のはじまりとおわり——本編は主題歌の予告編である
日時|2014年11月2日(日) OPEN 17:30/START 18:00
会場|VISUALAB
主催 KINEATTIC、鈴木並木、noirse
※本イベントのご来場には予約が必要です。会場の住所は予約フォーム送信後にお知らせ致します。

どれだけ退屈な映画でも、グッとくるオープニング(あるいはエンディング)があればそれで良い。主題歌を見事に使いこなし、OPかEDだけが素晴らしい映画を「傑作」と呼んでしまって構わない。それがわたしの持論です。けれども実は、そんな条件を満たす映画は意外と少ない。むしろ、本編は良いのにOPやEDで躓いてしまう映画の何と多いことか! 監督の望まぬ軽薄なタイアップ曲であっても、エンドクレジットの後ろのほうに申し訳程度に流すのでは良くない。むしろ本編を喰うほどその主題歌を輝かせようとする映画こそをわたしは推したい——。OPとEDに特化した傑作映画(と音楽)を紹介します。

映画のポケットVol.56

イメージのグラインドコア――アヴァンギャルドとブロックバスター
日時|2014年10月13日(月/祝) OPEN 17:00/START 18:00
場所|阿佐ヶ谷 よるのひるね
企画|鈴木並木
詳細|http://emls.jugem.jp/?eid=520

映画に何を求めるか。ひとそれぞれ、千差万別あるでしょうが、わたしはある時期から、ただひたすら「速く」て「重い」映画を求めて映画館に通うようになりました。言わば「イメージのグラインドコア」です。どれだけVFX技術が進歩しても「遅い」映像しかつくれない作家もいるし、「世界最速」と言いたくなるような映画を自宅に籠ってたったひとりでつくる作家もいる……では、「速い」とはいったいどういうことなのでしょうか。実験映画からハリウッド大作までを眺めながら、「速く」て「重い」映画の条件とその魅力について語ります。