ビンダー Vol.4

ククラス編『ビンダー Vol.4』(特集|高畑勲)に「スーパーマンの実在を信じる男」「逸脱の映像、あるいは映像のマイノリティー」という二つの論考を掲載していただきました。

https://cucuruss.booth.pm/items/553902

表紙画はかつしかけいたさん。
https://twitter.com/ktsksketch

〈目次〉

《特集|高畑勲》
〔論考:高畑勲〕
6-13  渡邉大輔 教育者・高畑勲
14-31  志津A  高畑勲の醒めない夢――『火垂るの墓』論
32-37  飯岡 陸 リアリズムの配置――高畑勲『セロ弾きのゴーシュ』
38-47  河原 学 《連載》セル(画)論 第四回
  「宙に浮かぶ、彼女の独身者たちによって透明化された花嫁、さえも(中編②)」
48-69  noirse 「高畑勲」という偽史
70-71  [高畑勲 年表]
〔作品小論〕
73-  noirse ヒルダの内なる「カメラ」 78-  志津A 高畑ルパンの不可能性 81-  noirse パンダたちの「家族ゲーム」 86-  志津A 娘のまなざし、父の無力さ 90-  志津A 母との再会とネオリアリズモ 94- noirse アン・シャーリーの新しい故郷 99-  noirse チエと小鉄の「リアリズム」104-  河原 学 「上手くなりたい」ということ 108-  鈴木並木 掘割の見える場所 113-  noirse 清太と節子の美しい夢 118-  tacker10 音の厚み、アニメの厚み 122- tacker10 高さの扱い
方について 126-  河原 学 観えない描線と普通の光景 129-tacker10 アニメのディレンマ
〔聖地巡礼記〕
134-141  noirse 妖怪を探しに、多摩を歩く――『平成狸合戦ぽんぽこ』聖地巡礼記

〈マンガ〉142,184,218,245  飛白 Adventure Of SAKEKASU-CHAN episode4

〈論考〉
144-149  いなもと 追悼 ラルフ・スタンレー
150-159  tacker10 イメージから脱却した合理化と、フィジカルの重要性――日本ラグビーの躍進を巡って
160-171 Murderous Ink 七里ヶ浜からカブールまで 『 テラスハウス クロージング・ドア』の白い壁
172-183  佐々木友輔 スーパーマンの実在を信じる男

〈時評〉
186-191  てらまっと 【深夜アニメ】第3 回 大気圏にて――『くまみこ』と重力下のキャラクター
192-197  志津A 【ゲーム】第3 回 Fallout とWasteland――二つのRPG
197-203  鈴木並木 【映画】第3 回 自由の形
204-210  すぱんくthe はにー 【キッズアニメ】 第3回 ここたま・ノワール48℃
210-217  noirse 【本格ミステリ】第3回 本格ミステリの遠近法

〈連載〉
220-226  桜井晴也 「小説は文章で書かれている。」第1回 「私」と名づけられたカメラ
227-233  佐々木友輔 「いま、個人映画を観るということ(四)」逸脱の映像、あるいは映像のマイノリティー
234-244  noirse 「21世紀映画論――目まいのする残歩を、シネコンで 」第4回 サリーはドリーである――bot 映画論試論

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風景/映画再考 Vol.2「不可視のラインをめぐって」

風景/映画再考 Vol.2
不可視のラインをめぐって 『沖縄/大和』『大魂込み』

ゲスト|比嘉賢多
日時|2016年10月16日(日)上映16時30分/トーク18時30分
※トークには原將人氏とMAORI氏も参加予定。
会場|鳥取大学地域学部サテライトキャンパスSAKAE401(鳥取市栄町401本通ビル3階)
入場料|無料
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
企画:佐々木友輔(sasakiyusuke(a)rs.tottori-u.ac.jp)
平成28年度鳥取大学長経費事業
http://qspds996.com/landscapefilm/?p=20

『沖縄/大和』(ライブ上映)
ビデオ、99分、2014年
監督・撮影・編集|比嘉賢多
沖縄と大和の双方に対して違和感を抱える日本復帰後世代のウチナーンチュ。彼らにとって米軍基地は生まれた時から身近にあるものであり、一方で、沖縄の文化や風習を知らないままに育ってきたという実感もある。監督の比嘉は、様々な世代や立場の異なる人々の言葉に耳を傾けるうちに、沖縄と大和の間にある心的な「ライン」というテーマを見出していく。

『大魂込み(うふまぶいぐみ)』
ビデオ、17分30秒、2015年
監督・撮影・編集|比嘉賢多
沖縄の喜屋武部落を中心として、繁華街や牧場、観光地など人々の日々の暮らしが垣間見える風景に、沖縄語(ウチナーグチ)によるナレーションが重ね合わせられた映像詩。

比嘉賢多 HIGA Kenta
1991年沖縄生まれ。映画監督。映画制作を中心に、論考の執筆、映画上映会運営などの活動をしている。現在、沖縄に在住しながら、作品制作中。近年の上映・展示に「PFFアワード2014」「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2015」、「沖縄 戦後70年美術プロジェクト すでぃる」(摩文仁平和祈念資料館、2015年)など。

風景/映画再考Vol.1「日本の起源をたどる映画の旅」

風景/映画再考 Vol.1
日本の起源をたどる映画の旅 『MI・TA・RI!』

ゲスト|原將人×MAORI
日時|2016年10月15日(土)上映16時30分/トーク18時
※トークには比嘉賢多氏も参加予定。
会場|SAKAE401(鳥取市栄町401本通ビル3階)
入場料|無料
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
企画:佐々木友輔(sasakiyusuke(a)rs.tottori-u.ac.jp)
平成28年度鳥取大学長経費事業
http://qspds996.com/landscapefilm/?p=6

『MI・TA・RI!』(ライブ上映)
監督・脚本・撮影・編集・音楽・主演:原將人×MAORI
8ミリフィルム・ビデオ、3面複合スクリーン、90分、2002年
歌と語り、ビデオプロジェクターと2台の8ミリ映写機による3面マルチスクリーンで上映されるライブ映画。
原將人は、生まれ育った東京を離れ、移住した京都で、いつしかパートナーとなった真織と出逢い、結婚をして、新しい命を迎える。歴史ある美しい京都での日常を取り巻くデイリーなドキュメンタリーから、広島、沖縄へ。起点と終点を同じくする結果となったロードムービー。第1回フランクフルト国際映画祭・観客賞を受賞。

原將人 HARA Masato
1950年生まれ。映画監督。高校在学中に映画『おかしさに彩られた悲しみのバラード』を制作し、第1回東京フィルムフェスティバルグランプリとATG賞を受賞。以後、日本の個人映画の牽引者として精力的な活動を行う。代表作に、個人映画・風景映画の傑作『初国知所之天皇』(1973年)、広末涼子の初主演作『20世紀ノスタルジア』(1997年)など。

MAORI
1973年生まれ。アーティスト。『MI・TA・RI!』(2002年)や『あなたにゐてほしい』(2015年)で原將人との共同監督や主演を務める。2001年には、初監督作品『原発通信創刊号』が第1回フランクフルト国際映画祭に正式招待された。

にんげん研究会第1回「地域と映画」

日時|6月23日(木) 19:00?21:00
参加費|1ドリンクオーダー
場所|ゲストハウスたみ
企画運営|鳥取大学にんげん研究会(地域学部仲野・五島・小泉・筒井研究室)
http://www.tamitottori.com/news/log/201606_923.html

こんにちは!にんげん研究会(にんけん)です。
長らくお待たせいたしました。いよいよにんけん2016、始動します!

記念すべき今年度第1回目は、映像作家佐々木友輔氏によるトークを行います。佐々木氏は「場所」や「郊外」に対する独自の視点で、茨城や沖縄をはじめさまざまな地域で実践的に映像製作を行ってきたアーティストです。また今春武蔵野美術大学のイメージライブラリーから鳥取大学に赴任された先生でもあります。今回は「地域と映画」をテーマに、佐々木氏のこれまでの活動や作品を紹介して頂きます。映画をめぐる「ドキュメンタリー≠劇映画」や「ドキュメンタリー=ノンフィクション」のようなイメージについておもしろいお話が聞けそうです。なんと、沖縄で撮影した新作の一部も観られるかも…!ぜひお気軽にご参加ください。

記述の技術 Art of Description

出品作家|小森はるか+瀬尾夏美、佐々木友輔、髙橋耕平
会場|2016年5月21日(土)-6月12日(日)
時間|平日 13:00-20:00/土日祝 12:30-20:00(会期中無休)
会場|ARTZONE
企画|林田新(京都造形芸術大学専任講師)、櫻井拓(編集者)
   京都造形芸術大学プロデュース学科
http://artzone.jp/?p=2475

アーティストトーク
日時|5月21日(土)18:00-20:00
場所|MEDIA SHOP
入場料|500円(京都造形芸術大学の生徒は学生証提示で無料)

展覧会スタッフ
山崎秀隆、市下純子、島田真親(アートプロデュース学科3回生)
河野彩子、呉屋直、齋藤智美、森脇盟子、山崎汐莉香(同学科2回生)

展覧会趣旨|

かつて言葉や絵画によって行われてきた出来事の記録は、ある時から映画や写真などの映像メディアが担うようになってきました。それは劇映画や芸術写真と対立するものとしてドキュメンタリーというジャンルが成立したことに端的に現れています。しかし、映像の記録性を素朴に信じることが困難になった現在、ドキュメンタリーは、かつてのようにひとつのジャンルであることをやめ、より多面的で複雑なものになってきています。写真や映画、あるいは現代美術などの諸領域を横断し、政治と美学、現実と表象、真実と虚構といった二元論を積極的に交差させ撹乱する昨今のドキュメンタリー的実践。その傾向は、アーカイヴ形式を援用した作品群の増加という、昨今の潮流と無関係ではないでしょう。

本展の出展作家である小森はるか+瀬尾夏美、佐々木友輔、髙橋耕平は、こうした傾向を自覚的かつ先鋭的に実践しています。映像に加えて、オーラル・ヒストリー、ドローイング、文学作品、楽譜など様々な媒体を複雑に構成することによって、現実的な事象や歴史へのアプローチを試みる彼/彼女たちの作品では、かつてドキュメンタリーが依拠していた対象への窃視的観察という手法やカメラによる現実の客観的描写といった通念は、もはや意味をなさなくなっています。

東日本大震災以後に東北に移住し、被災地の様子を映像やドローイングによって描いてきた小森はるか+瀬尾夏美は、そこで培ってきた技術を「終戦」というテーマに援用した新作を展示します。佐々木友輔は、1910年に長塚節が執筆した長編小説『土』を着想源にして、搖動する手持ちカメラによって場所論を記述しようとする長編作品《土瀝青 asphalt》(2013年)を、髙橋耕平は、観菩提寺の御詠歌「松風」を継承する村人たちを取材した映像作品と唱歌譜によって構成した《となえたてまつる》(2015年)、ならびに、京都のアートウォッチャー「原田さん」の映像と彼が語る半生を綴った年表からなる《HARADA-san》(2013年)を展示します。

彼/彼女たちは、映像の記録性がもはや自明ではなくなったドキュメンタリー以後に、それでもなお、ドキュメンタリー的実践を行おうとしていると言えるでしょう。そこには、出来事や経験を記述するための新たな方法が様々なかたちで内包されているはずです。出展作品を通じて、それぞれの作品の独自性が浮かび上がってくるとともに、今日における〈記述の技術〉の奥行きと広がりが明らかになることでしょう。

批評誌『アーギュメンツ#2』

福尾匠さんによる拙作についての論考が掲載されています。

批評誌『アーギュメンツ#2』
編|黒嵜想
刊行日|2016年4月24日
価格|1000円

・巻頭言
「新たな主語の単位」黒嵜想

・鼎談
「ポスト関係論的人類学/アート」長谷川新(聞き手)×森下翔×古川不可知

・論考
「映像を歩かせる:佐々木友輔『土瀝青 asphalt』および「揺動メディア論」論」福尾匠
「ピクトグラムとしての夢:フロアの論理とマイナー盤の作法 」米田翼
「仮声のマスク(中)」黒嵜想

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はるこん(HAL-CON)2016

はるこん(HAL-CON)2016
『落ちた影/Drop Shadow』『And the Hollow Ship Sails On』上映

会場|静岡県総合コンベンション施設 プラサ ヴェルデ
会期|2016年4月16日(土)14:30-
入場料|無料(無料開放エリア)
http://www.hal-con.net/ja

上映作品|

『落ちた影/Drop Shadow』(アナグリフ3D)


『And the Hollow Ship Sails On』(2D)

disPLACEment Vol.3 佐々木友輔 New Film(TRAILer)

新作映画の「紙上予告編」となる小冊子を作成しました。同作は、土屋誠一氏の企画による「disPLACEment――「場所」の置換vol.3」の一環として構想されたもので、昨年12月の上映会と併せて沖縄で撮影をおこない、現在は編集作業を進めているところです。

disPLACEment――「場所」の置換vol.3
佐々木友輔 New Film (TRAILer)
2016年3月25日発行
編者|土屋誠一 佐々木友輔
デザイン|北野亜弓(calamar)
発行|沖縄県立芸術大学 土屋研究室
助成|公益信託宇流麻学術研究助成基金

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映画批評のハイブリッド化―「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ

図書新聞3239号(2016年1月23日付)に昨年参加したトークの採録が掲載されています。

「映画批評のハイブリッド化―「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ」
渡邉大輔×佐々木友輔×冨塚亮平×三浦哲哉
https://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_3239_1-1.html

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disPLACEment――「場所」の置換vol.3

日時|2015年12月12日(土)
開場13:00、上映13:30、トーク17:00
料金|入場無料
会場|沖縄県立芸術大学 首里当蔵キャンパス 一般教育棟 大講義室
主催:沖縄県立芸術大学 土屋研究室(tsuchiya(at)okigei.ac.jp)
助成:公益信託宇流麻学術研究助成基金
詳細|http://stsuchiya.exblog.jp/22545321/
映画ウェブサイト|http://qspds996.com/asphalt/

上映作品|
『土瀝青 asphalt』(DV/186分/2013年)
制作|佐々木友輔、朗読|菊地裕貴、音楽|田中文久、ロゴ|藤本涼、原作|長塚節『土』
主題歌『おつぎ歌』(作曲|田中文久、作詞|菊地裕貴、歌|飯塚理恵子、ヴァイオリン|秋山利奈)

「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」ゲストトーク

展覧会「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」
出品作家|青柳菜摘とだつお、金川晋吾、門眞妙
会期|2015年12月11日(金)~26日(土)
時間|12:00~20:00 ※木曜日休廊
Artist Talk & Closing Party|26日(土)17時~20時(ゲスト|佐々木友輔)
会場|新宿眼科画廊スペースM、S、E

ビンダーVol.3(特集「ゴダール&gdgd妖精s」)

2015年11月23日(月・祝)の文学フリマで頒布される同人誌『ビンダーVol.3』(特集「ゴダール&gdgd妖精s」)に参加しています。ブースはキ-05〜06。私は連載「いま、個人映画を観るということ」の第3回「いまこそ飯村隆彦を読/見直す」を書きました。

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佐々木友輔 新作上映[Epoch]

日時|2015年11月21日(土)、22日(日)
開場18:30、上映19:00(20:10終了予定)
会場|新宿眼科画廊(東京都新宿区新宿5-18-11)
料金|1500円(定員25名、要予約)
お問い合わせ|qspds996.info(at)gmail.com

上映作品|
『落ちた影/Drop Shadow』(アナグリフ3D)
『And the Hollow Ship Sails On』(2D)

予約方法:(1)お名前(2)人数(3)希望日 以上の要項を明記の上、件名を「予約/佐々木友輔 新作上映」として qspds996.info(at)gmail.com までメールでお申し込み下さい。

※アナグリフ3Dによって得られる立体感には個人差があります。強い眼の疲労や気分が悪くなるなどの症状が出た場合は視聴をお控えください。観賞は自己責任でお願いします。6歳以下のお子様はご覧いただけません。

「動画の時代」の「映画批評」はいかに可能か——「ポストメディウム的状況」を考える

『ビジュアル・コミュニケーション』(南雲堂)刊行記念トークイベント
佐々木友輔×三浦哲哉×渡邉大輔(司会進行|冨塚亮平)
日時|2015年11月17日(火)19:30-
場所|ジュンク堂池袋店

ここ最近、映画の世界は大きな変化を迎えている。誰でもスマホで「映画」っぽいものが作れ、ネット上にはVine動画やゲーム実況など、いままで見たこともないような新しい映像コンテンツが映画と肩を並べるようにして、活況を呈するようになりつつある。『映画とは何か』(筑摩書房)など、映画の現在について先鋭な批評活動を繰り広げる俊英・三浦哲哉氏をゲストに迎え、9月末刊行の評論集『ビジュアル・コ
ミュニケーション——動画時代の文化批評』(南雲堂)の内容を踏まえ、こうした「動画の時代」にかつての「映画批評」はどのように対応していくべきなのか。『ゼロ・グラビティ』『親密さ』『ルック・オブ・サイレンス』『THE COCKPIT』……などなど、数々の話題作を素材に、そして映画誕生120年の現在、あらためて「映画」と「映像」の関わりについて「映画批評」の観点から徹底的に語り合う。

佐々木友輔─ささき・ゆうすけ
1985年神戸生まれ。映像作家、企画者。近年の上映・展示に「反戦 来るべき戦争に抗うために」展、第7回恵比寿映像祭、編著に『土瀝青—場所が揺らす映画』(トポフィル)、論考に「二種類の幽霊、二種類の霊媒—揺動メディアとしての映画論」(『ART CRITIQUE n. 04』所収、BLUE ART)など。

三浦哲哉─みうら・てつや
1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。現在、青山学院大学文学部准教授。博士(学術)。専門は映画批評・研究、表象文化論。福島県内外での映画上映プロジェクトImage.Fukushima代表。主な著書に『映画とは何か: フランス映画思想史』(筑摩書房)、『サスペンス映画史』(みすず書房)など。

渡邉大輔─わたなべ・だいすけ
1982年生まれ。映画史研究者・批評家。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。現在、跡見学園女子大学文学部助教、日本大学芸術学部非常勤講師。著作に『イメージの進行形』(人文書院)、共著に『日本映画史叢書15 日本映画の誕生』(森話社)『見えない殺人カード』(講談社文庫)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)『ソーシャル・ドキュメンタリー』(フィルムアート社)『アジア映画で〈世
界〉を見る』(作品社)など多数。近刊共著に『日本映画の国際進出』(仮題、森話社)。

三代川達 第10回上映会 base ten number system

日時|2015年11月7日(土)、8日(日)15:30、19:00
   11月9日(月)〜11月13日(金)21:00
   ※上映後、毎回イベントあり
会場|UPLINK FACTORY(1F),ROOM(2F)
料金|前売¥900 / 当日¥1,500(共に1ドリンク¥500別)

映像制作団体「三代川達」が約2年ぶりの上映会を開催。様々なジャンルとのコラボレーションにより産まれた3つの新作映画を上映。上映作品は『プレイバックちなみさん』『アンダードッグ/カウント3.1からのパイルドライバー』『チェーン・ブレイカー』を上映。

チェーンブレイカー

佐々木友輔×udocorg×三代川達『チェーンブレイカー』
監督|ワタナベカズキ
脚本|佐々木友輔 撮影監督:udocorg(DID)
出演|阿知波妃皇、松本高士、鶴田理紗(白昼夢)、二見香帆(ブルドッキングヘッドロック)、菅原佳子、伊神忠聡、原彩弓(メロトゲニ)、神崎ゆい、上野裕子、風間竜一、里村孝雄

みだりに吉凶禍福を説き、または祈祷・符呪等をなし、人を惑わして利を図る者は、死刑または無期もしくは3年以上の懲役に処す――。
2014年の刑法改正によりこの時代錯誤な条文が削除されて以来、各地で原因不明の死亡事件が多発し始めた。 「呪い」の時代の幕開けである。憎しみが憎しみを呼び、死が死を招く恐怖の連鎖に巻き込まれた美大生の珂奈は、その死の運命を断ち切れるのか。 ニューメディア・ホラーヒーローの誕生譚。

ビジュアル・コミュニケーション——動画時代の文化批評

編|限界研
著者|飯田一史/海老原豊/佐々木友輔/竹本竜都/蔓葉信博/冨塚亮平/藤井義允/藤田直哉/宮本道人/渡邉大輔
刊行日|9月30日
詳細|http://www.nanun-do.co.jp/mystery/genkai-visual.html
Amazon|http://www.amazon.co.jp/dp/4523265321/ref=cm_sw_r_tw_dp_Ej2.vb19ZJ3RP

編著者の渡邉大輔さんにお誘い頂き、限界研の新刊『ビジュアル・コミュニケーション–動画時代の文化批評』に寄稿しました。「三脚とは何だったのか――映画・映像入門書の二〇世紀」と題し、入門書の言説分析から、かわなかのぶひろ論、原将人論へと展開しています。

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なぜ「私」が撮るのか 髙橋耕平作品《HARADA-san》上映&トーク

企画|櫻井拓
メンバー|川村麻純、佐々木友輔、髙橋耕平
日時|2015年9月13日(日)11:00~13:30
詳細|http://hikikomisen.com/2015/events.html#s2

初老のアートウォッチャーを題材にしたドキュメンタリー映像と年表からなる、髙橋耕平の作品《HARADA-san》を上映。 その後、作者とゲストが“なぜ「私」が撮るのか”をテーマに議論する。

udocorg 個展「れいより40℃も高熱」

2015.6.6 (sat) – 6.14 (sun) @TAV GALLERY
http://tavgallery.com/udocorg/

udocorgさんの個展に寄せて、短いテキストを書きました。
上記ウェブサイトにも掲載していただいています。

DID / udocorgについて
DIDを主宰するudocorgは、「映画」「動画」「ファッション」をビジュアルドウガという名のもとに出会わせようとする。しかしそれは、映画をウェブ配信する、登場人物にブランド物を着せる、ファッションブランドのPVを撮るといった意味合いに留まらない。彼が試みるのは、三項がそれぞれ洗練させてきた異なる美のありようを、あくまでひとつの画面のうちに融合させることなのだ。

決して簡単なことではない。美は必ずしも溶け合わない。時には反発し、打ち消し合うこともあるだろう(少なくとも21世紀の日本では、現代映画、ウェブ動画、ファッションの新たな潮流は、不幸な出会い損ねを繰り返しているように思えてならない)。

DIDのドウガに見られる、静止画のように(なのに)揺れる身体や、セルフィーの演技する(が故の)自然体、ぐだぐだ(振る舞い)とバキバキ(解像度)のカップリングといったものは、まさに異なる美の衝突が生んだ揺れや軋みであり、それらを融合させるための試行錯誤の痕跡であるだろう。あなたはこれを、それぞれの美の相容れなさと受け取るだろうか。それとも、映画とも動画ともファッションとも異なる、新たな美の誕生を予感するだろうか。

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