ビンダーVol.2(特集『トランスフォーマー』)

2015年5月4日の文学フリマで発売される批評誌『ビンダーVol.2』(特集『トランスフォーマー)に参加しています。

わたしはマイケル・ベイ版トランスフォーマー・シリーズへの愛を込めた「トランスフォーマー追悼」と、「いま、個人映画を観るということ」と題した連載の第2回「『リヴァイアサン』はどう新しいか ツールとルックについての覚書」を書きました。

批評誌『ビンダーVol.2』(特集『トランスフォーマー)
2015年5月4日発行
B5サイズ(98頁)
https://cucuruss.booth.pm/items/553891

目次

《特集|トランスフォーマー》
・トランスフォーマー追悼  佐々木友輔
・John Ford goes to China——トランスフォーマーについて  noise
・『トランスフォーマー』のショット分析  Murderous Ink

《マンガ》
・Adventure Of Sakekasu-chan  飛白

《寄稿》
・ディザスターの風景論 —Vintage songs & Postcards—  いなもと
・《時評:深夜アニメ》10 年代深夜アニメのいくつかの傾向について
第1 回 中間共同体の危機と日常系決断主義の台頭  てらまっと

《時評》
・《文芸》わたしたちが読んでいるもの、それは   第1回「だれか」が見ている風景  桜井晴也
・《 キッズアニメ》KIDS in HER  第1 回 子どもたちは本音で遊ぶ(or 子どもたちは本音に遊ぶ)  すぱんくthe はにー
・《 ゲーム》海外PCゲーム時評   第1回 サバイバル系ゲーム  志津A
・《映画》なにかが映ってる   第1回 あなたのいない世界で  鈴木並木
・《 本格ミステリ》ギリシャの棺はいかに埋葬されたか?   第1回 「メタゲーム」の規則  noirse

《連載》
・いま、個人映画を観るということ(二) 『 リヴァイアサン』はどう新しいか—―ツールとルックについての覚書 佐々木友輔
・眩暈のする散歩を、シネコンで——21世紀映画史 ・第2回 ロードムービーのヴァニシング・ポイント   noirse ・全世界音楽史 第二回  永田希
・石の断章 第二回  冨樫達彦
・セル(画)論 第二回 宙に浮かぶ、彼女の独身者たちによって透明化された花嫁、さえも(前編) 河原学

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「あなたはいま、まさに、ここにいる」トークセッション

日時|2015年4月24日(金)- 6月1日(月)※火曜日は休館
   2015年5月17日(日)(トークセッション)
時間|12:00-19:00(金・土は20:00まで)
会場|3331Arts Chiyoda アキバタマビ21
アーティスト|大久保具視 小田原のどか 鈴木知佳 藤本涼 
詳細|http://www.3331.jp/schedule/002822.html

美術家の小田原のどかさんが2010 年から継続的に企画している展覧会プロジェクト「あなたはいま、まさに、ここにいる」のトークセッションに参加します。企画者の小田原さん、視覚文化研究者の林田新さんと、展覧会や個々の作品についてお話しします。

そのたびごとにただひとつ 門眞妙の絵画について

門眞妙さんの絵画についての短いテキストを書きました。このテキストは中国語に翻訳され、今月台北でおこなわれるアートフェア「Young Art Taipei」で、門眞さんの作家紹介のようなかたちで公開されるそうです。門眞さんの出品作品は、4月3日(金)から新宿眼科画廊にておこなわれる上記アートフェアのプレビュー展でも見ることができますので、ぜひともご覧ください。

「preview of YAT」展
LEE KAN KYO / MIRAI / 町田ひろみ / 門眞妙
http://www.gankagarou.com/sche/201504previewofyat.html

そのたびごとにただひとつ 門眞妙の絵画について

門眞妙は「風景」と「少女」をくり返し描く。その風景はまるで少女の心象風景のようであり、あるいはその少女は風景を擬人化した姿であるかのようだ。いずれにせよ両者は分かちがたく結びつき、まったく同じ表情を浮かべている——。

日本人の郷愁を誘う団地や遊園地。東京の新たなシンボル・スカイツリーが遠くに見える古い墓地。いずれビルか何かが建つのであろう広大な更地。門眞が描く「風景」に共通しているのは、まるで永遠に時が止まったかのような印象と、それでもやはり刻々と時は進み続けているのだという感慨の二重性である。

彼女は常に現在を見ている。例えば昭和期(1926〜89年)を思わせる古い街並も、当時の様子の再現ではない。建物は老朽化し雑草が生い茂っているが、まだ廃墟にはなっていない。現在進行形で人びとが暮らす生きた街として描かれているのだ。

それはありふれた、見慣れた景色であり、いつまでもそこに在ると錯覚しそうになる。しかし10年後も同じ場所に同じ風景が残っている保証はどこにもない。門眞はそうした風景に愛情を注ぎながらも、変わり続けていくことを拒むのではなく受け入れ、二度と戻ってこないひとつひとつの瞬間をしっかりと見届けようとする。

同じことが「少女」にも言える。私たちがいま街で目にする少女たちは、当然のことながら10年前に見た少女とは別の誰かである。また、門眞の参照元であるアニメや漫画にくり返し描かれてきた少女たちも、その時々の流行や作者の画風の変化に合わせて、その都度別の顔や表情を背負わされてきた。

一見何も変わらないようで、実の所、いつまでも同じものなど何ひとつないのだということ。そんな事実を門眞は平面に刻みつける。とりわけ近年の作品に描かれた少女たちは皆、自身が少女であることからの卒業を間近に控えたような表情を浮かべている。永遠に止まっていた時間が再び動き出そうとしているかのような、まさにその瞬間が捉えられているのだ。

それはおそらく作者の「少女」というモチーフからの卒業を示唆するものではないし、アニメや漫画に登場する少女像への安易な批判でもないだろう。門眞が描くのは、決して別の何かと交換することができないものである。彼女の絵画を前にした観者はその都度、ただひとつの風景、ただひとりの少女と向き合うことを促されるのだ。

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第7回恵比寿映像祭 惑星で会いましょう

日時|2015年2月27日(金)-3月8日(日)
   2015年2月28日(土)13:45-14:45(ラウンジトーク)
会場|ザ・ガーデンホールほか
詳細 http://www.yebizo.com/

第7回恵比寿映像祭に、過去に制作した二つの作品を再構成した新作《Asphalt + Camera-Eye Myth – The Ride》および《The Code》を出品します。展示場所は恵比寿ガーデンプレイス内の「ザ・ガーデンホール」。2月28日13時45分からはラウンジトークがおこなわれます。

もうひとつの・もうふたつの映画

原將人『あなたにゐてほしい』ゲストトーク
日時|2015年2月5日(木)
会場|ポレポレ東中野
ゲスト|中島興(メディアアーティスト)、佐々木友輔
詳細 http://intro.ne.jp/contents/2015/01/09_2212.html

風景映画『初国知所之天皇』や『20世紀ノスタルジア』で知られる原將人監督による新作『あなたにゐてほしい』が公開されます。わたしは上映後に日替わりでおこなわれるトークイベントに出演します(2月5日)。

ビンダー Vol.1(特集『たまこラブストーリー』)

批評同人誌『ビンダー』創刊号
特集『たまこラブストーリー』
編|ククラス
発行日|2014年11月24日
判型|A5サイズ(107頁)
https://cucuruss.booth.pm/items/553877

目次

《 特集|たまこラブストーリー》
・無意識をアニメートする  —『たまこラブストーリー』と非人間への愛 てらまっと
・この歌はあなただけに聴いてほしい たけくら
・山田尚子論  noirse
・『 たまこラブストーリー』におけるセル(画)を巡って 河原学

《 連載》
・いま、個人映画を観るということ(一)  二〇世紀、もうひとつの映画・映像史  佐々木友輔
・ 石の断章  冨樫達彦
・シネコンで、眩暈のする散歩—21 世紀映画論STAGE 1 ゲーム映画のレベルデザイン―トム・クルーズのマリオ的身体 noirse
・全世界音楽史 永田希

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『土瀝青——場所が揺らす映画』書籍刊行記念上映・トークイベント

日時|2014年11月22日(土)
   第一回 13:30 『土瀝青』 + トークA
   第二回 18:00 『土瀝青』 + トークB
会場|イメージフォーラム・シネマテーク
料金 一般:1000円、会員:700円、書籍購入者および持参者:500円
詳細 http://qspds996.com/asphalt/

様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じた書籍『土瀝青——場所が揺らす映画』(トポフィル)。その刊行を記念して、映画『土瀝青 asphalt』の上映とゲストを交えたトークイベントをおこなう。『略称・連続射殺魔』や『初国知所之天皇』を嚆矢とする〈風景映画〉の系譜を引き継ぎ、その方法論を現在の日本を捉えるためにアップデート。個人による新しい映画制作のかたちがここに。

AFTER HOURS Vol.5

映画のはじまりとおわり——本編は主題歌の予告編である
日時|2014年11月2日(日) OPEN 17:30/START 18:00
会場|VISUALAB
主催 KINEATTIC、鈴木並木、noirse
※本イベントのご来場には予約が必要です。会場の住所は予約フォーム送信後にお知らせ致します。

どれだけ退屈な映画でも、グッとくるオープニング(あるいはエンディング)があればそれで良い。主題歌を見事に使いこなし、OPかEDだけが素晴らしい映画を「傑作」と呼んでしまって構わない。それがわたしの持論です。けれども実は、そんな条件を満たす映画は意外と少ない。むしろ、本編は良いのにOPやEDで躓いてしまう映画の何と多いことか! 監督の望まぬ軽薄なタイアップ曲であっても、エンドクレジットの後ろのほうに申し訳程度に流すのでは良くない。むしろ本編を喰うほどその主題歌を輝かせようとする映画こそをわたしは推したい——。OPとEDに特化した傑作映画(と音楽)を紹介します。

土瀝青——場所が揺らす映画

編者|木村裕之+佐々木友輔
判型|A6(文庫判)/全196頁/ISBN978-4-9905835-1-4 C0074
価格|1500円+税
発行|2014年11月1日
執筆者|石川初、鈴木並木、地理人(今和泉隆行)、永瀬恭一、南後由和、萩野亮、渡邉大輔、渡邉英徳、佐々木友輔
発行|トポフィル

茨城の貧農の暮らしを描いた長塚節の長編小説『土』(1910年)を原作として、そのテキストの朗読と、郊外化を経た現在の茨城を撮影した映像をかさねあわせることによって制作された映画『土瀝青 asphalt』(2013年)。本書はその公開を記念して編まれた論考・対談集である。『土瀝青』を観ることを出発点として、映画、ドキュメンタリー、アート、社会学、都市論など様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じる。巻末に『土瀝青』の朗読脚本を収録。

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異日常 vol.2 『新景カサネガフチ』『アトモスフィア』

日時|2014年10月13日(月・祝) OPEN 17:00/START 18:00
会場|高円寺グリーンアップル
入場無料(要1D)

高円寺グリーンアップルにて、永田希さん企画によるイベント「異日常」の第二弾が開催されます。上映作品は『新景カサネガフチ』と、2011年に制作した長編『アトモスフィア』。滅多にない過去作上映の機会なので、ご興味ある方はぜひお越しください。

映画のポケットVol.56

イメージのグラインドコア――アヴァンギャルドとブロックバスター
日時|2014年10月13日(月/祝) OPEN 17:00/START 18:00
場所|阿佐ヶ谷 よるのひるね
企画|鈴木並木
詳細|http://emls.jugem.jp/?eid=520

映画に何を求めるか。ひとそれぞれ、千差万別あるでしょうが、わたしはある時期から、ただひたすら「速く」て「重い」映画を求めて映画館に通うようになりました。言わば「イメージのグラインドコア」です。どれだけVFX技術が進歩しても「遅い」映像しかつくれない作家もいるし、「世界最速」と言いたくなるような映画を自宅に籠ってたったひとりでつくる作家もいる……では、「速い」とはいったいどういうことなのでしょうか。実験映画からハリウッド大作までを眺めながら、「速く」て「重い」映画の条件とその魅力について語ります。

「反戦――来るべき戦争に抗うために」展

会期|2014年9月25日(木)-9月29日(月)
会場|SNOW Contemporary

土屋誠一氏の呼びかけによる展覧会「反戦――来るべき戦争に抗うために」展に参加します。

展覧会呼びかけ文
 2014年7月1日、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されました。例えば、近くは、2003年からの自衛隊のイラク派兵など、憲法9条に明白に違反する政策がなされてきたのは事実です。しかし、今回の閣議決定は、日本政府が自発的に「戦争参加が可能な国家」であることを宣言したものであると理解できます。このことは、戦後日本においてまがりなりにも順守されてきた憲法9条において維持されてきた、平和憲法への決定的な裏切りです。日本の自衛力に関しては、様々な立場があり得るでしょうが、今回の熟議を経ないままの強引な閣議決定は、民主主義的な観点から言っても容認すべきではありません。
 このような現状において、美術になにが可能だろうか。美術における何らかの表現行為が、直接的に政治に効力を持つことはほとんどあり得ないだろうし、美術とは必ずしも、政治に対するアジテーションのためだけに存在するものではないでしょう。では、美術にかかわる人間は、自らの立場において何もしなくてもいいのか。勿論、時局に対して拙速な行動を取るべきではないというのもひとつの態度表明ではありますが、このタイミングにおいてなんらかのアクションを起こさないことは、未来の遺恨になると私は考えます。
 そこで、閣議決定の報道がなされた直後、私は突発的に、今回の閣議決定に反対するアクションを起こすべきではなかろうかと考えました。何も、作品やステートメントそれ自体によって「反戦」のメッセージを発する必要はありません。美術がある一定の自律性を持った表現であるとするならば、これまで積み重ねてきた主張を曲げ、反戦のメッセージを作品やステートメントに込める必要はないと考えます。ただ一点求められることは、展示という発表行為で個々の自立した表現者が、名前を連ねることだと考えます。もちろん、美術関係者の名前を並べて意見広告を出すだけでもいいし、あるいはネット上でキャンペーンを打つだけでもいいのかもしれません。しかし、美術に携わる私たちが可能な方法論には、「展覧会」という、特定の場所を一定期間占め、そこで自らの表現行為を発信するという、ほかの芸術ジャンルにはない手段があります。ゆえに、意見広告やデモ行動や署名活動(もちろん、それらを否定するものではないにせよ)ではなく、あえて「展覧会」として世に問うべきなのではないでしょうか。
 この展覧会は、アンデパンダン形式で開催します。展覧会場は東京都内某所で、会期は9月25日(木)から29日(月)です。最初の呼びかけをTwitter上で閣議決定直後に行ったため、既に参加賛同者は集まっていますが、私のこの呼びかけ文を読んで、「降りる」という選択をとる人もいるかもしれません。それもひとつの態度表明でしょうから、そのことを批判したりはしません。
 ともあれ、ノンポリの美術関係者であろうと、今回の集団的自衛権行使容認については、展覧会というかたちで反対の態度をきちんと表明すべきではなかろうか。私はそう考えます。この展覧会は、形式的には私が実行委員長を務めますが、展覧会自体は参加者全員が実行委員として主体的に責任をシェアすることが重要だと考えています。私は今回、一切のキュレーションを行いません。ゆえに、主体的に展覧会に関わる覚悟がないならば、参加は見合わせたほうがいいでしょう。このような展覧会を本気で組織する以上、参加賛同者にも相応の覚悟を持っていただきたい。お友達同士のグループ展気分や、単なるノリで参加するのだったら、それは控えていただきたい。ただ一点、集団的自衛権行使容認に反対し、日本が「戦争参加が可能な国家」となることに反対し、将来的に決して無いとは言えない戦争への突入に対し「反戦」という意思を共有できるならば、参加してください。このことは、日本から現われる未来の美術家や美術に携わる人々に希望を託すことになるはずですし、より広く、将来の子どもや若者たちに希望をつなぐことになると確信しています。
 知ってのとおり、太平洋戦争期には、美術家だけにとどまらず多くの芸術家が、総力戦のうちに動員されていきました。美術も社会と無関係ではない以上、時局の変数に対応し、変容を迫られるものではあります。しかし他方では、表現の自律的な領域を確保しておかないと、個々の表現は単なる社会の反映に過ぎなくなってしまいます。一見いまでは与件として私たちに保障されているかのように見える「表現の自由」など、知らぬ間に奪い取られているかもしれない可能性が潜在している。そして現在、そのような危機的状況は、既に足元にまで迫ってきていると私は考えます。
 私は自らをノンポリと自認していますし、「平和な戦後」しか知らない世代においては、ある程度そのような「ノンポリ」さは共有されていると思います。しかし、自らに与えられた「ノンポリ」さに甘んじて、「華麗にスルー」している場合ではない局面に至っている。今こそ行動の時です。
 この呼びかけ文に賛同し、参加を表明する美術関係者は何らかの方法で私に連絡を下さい。この呼びかけで集まった参加者に対しては、私は実行委員長として、展覧会の会場の準備、広報活動の実施について責任を負って遂行することを約束します。

2014年7月31日
「反戦――来るべき戦争に抗うために」展 展覧会実行委員長 土屋誠一

『新景カサネガフチ』上映+トーク(第53回日本SF大会「なつこん」)

第53回日本SF大会「なつこん」にて、2010年に制作した映画『新景カサネガフチ』の上映と、英米文学と科学書の翻訳家である増田まもる氏との対談を行います。

会場:つくば国際会議場
会期:2014年7月20日(日)12:30より予告編の上映に引き続き開始予定
入場無料(無料開放エリア)

トークゲスト:増田まもる Mamoru Masuda
翻訳家。1949 年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科中退。主な訳書に、バラード『夢幻会社』『楽園への疾走』『千年紀の民』、マコーマック『パラダイス・モーテル』『隠し部屋を査察して』『ミステリウム』、マーティン『フィーヴァー・ドリーム』(以上、東京創元社)、バンクス『フィアサム・エンジン』、テッパー『女の国の門』(以上、早川書房)、コールダー『デッド・ガールズ』『デッド・ボーイズ』(以上、トレヴィル)、カミンズ『もしも月がなかったら』『もしも月が2つあったなら』(東京書籍)ほか多数。日本SF作家クラブ第20代事務局長。

異日常 vol.1 『夢ばかり、眠りはない』『新景カサネガフチ』

異日常 vol.1 『夢ばかり、眠りはない』『新景カサネガフチ』[上映会]

日時|2014年9月14日(時間は追ってお知らせします)
会場|高円寺グリーンアップル

高円寺グリーンアップルにて、2010年に制作した長編、『夢ばかり、眠りはない』と『新景カサネガフチ』の小さな上映会があります。滅多にない過去作上映の機会なので、ご興味ある方はぜひお越しください。上映前には@noirseさんと永田希さんと三人でトークをおこないます。

メディウムの条件

批評誌『ART CRITIQUE』n.04刊行記念企画
企画:櫻井拓

吉田和生、益永梢子、早川祐太(展示)
佐々木友輔(上映会)

会場|HAGISO(HAGI ART)
開場時間|12時―21時
会期|2014年5月20日[火]―6月1日[日]
*5月26日[月]、27日[火]は閉廊。26日は夜に下記上映会を開催。
なお、5月28日[水]は18時にて閉廊。
入場無料

5月26日[月]『土瀝青 asphalt』上映会
18時―21時10分(要予約)

二種類の幽霊、二種類の霊媒——揺動メディアとしての映画論

批評誌『ART CRITIQUE n.04 メディウムのプロスティテューション』
Web Site

2014年5月初旬発売
本体2200円+税
A5 判並製 モノクロ232頁
ISBN978-4-9905499-4-7 C0070

発売|constellation books
デザイン|宇平剛史

批評誌「ART CRITIQUE n. 04 メディウムのプロスティテューション」に、拙稿を掲載していただきました。揺動メディア論の実践として、固定カメラ(およびその応用であるステディカム※)で撮られる主観ショットと手持ちカメラで撮られる主観ショットをそれぞれ「浮遊霊の映像」と「地縛霊の映像」と呼び区別して、両者にはたんなる撮影技法の違いに留まらない、映画制作にかんする「思想」の違いがあるのだということを論じています。

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Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論

ドキュメンタリーを中心としたカルチャー情報・批評を発信する「neoneo web」で、短編動画と論考をセットにした連載を始めることになりました。毎月更新、全十回を予定していますので、最後までおつき合い頂けましたら幸いです。テキストと動画は上記のリンクから見る(読む)ことができます。

Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論
http://webneo.org/archives/tag/佐々木友輔

朗読:菊地裕貴、音楽:田中文久、キャラクターデザイン・原画:門眞妙
主題歌『さよならのうた』
作詞・作曲:田中文久、歌:植田裕子、ヴァイオリン:秋山利奈
2014年4月から12月まで、「neoneo web」にて連載


Episode.1 Authors / Memory
郊外という立場なき場所をめぐって (http://webneo.org/archives/20386


Episode.2 Fathers(1) / Heterotopia
ふたつの均質な風景(http://webneo.org/archives/20523


Episode.3 Fathers(2) / Illness
郊外/映画のヘテロトピー(http://webneo.org/archives/21588


Episode.4 Mothers(1) / Isotopia
イゾトピックな白壁の裏(http://webneo.org/archives/22812


Episode.5 Neighbors(1) / Daydream
そこそこ楽しい故郷に生きる(http://webneo.org/archives/23479


Episode.6 Neighbors(2) / Nightmare
悪所と復讐(http://webneo.org/archives/24307


Episode.7 Neighbors(2) / Nightmare
描くことのできない権力(http://webneo.org/archives/25236


Episode.8 Brothers(1)/ Reset
地域映画の発見(http://webneo.org/archives/26340


Episode.9 Brothers(2)/ Oblivion
郊外的風景の次の百年に向けて(http://webneo.org/archives/27059


Episode.10 Readers / Cinema
ドキュメンタリー(http://webneo.org/archives/28299

フェイクドキュメンタリーとして『ホビット』を観る

2月28日から、いよいよピーター・ジャクソン監督の最新作『ホビット 竜に奪われた王国』の公開が始まります。現時点ではわたしもまだ観ることができていないのですが、今回はちょっと風変わりな「予習編」として、この映画をより楽しむためのアイデアを紹介したいと思います。
http://blog.livedoor.jp/book_news/archives/37211346.html

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