Introduction
2016年の春、大学の職を得て、鳥取で暮らすことになった。夜行バスに乗り込んで、三年間過ごした東京を離れる。鳥取市内には、映画館が一館しかなかった。県内で見ても、東中西部にそれぞれ一館ずつ、合計三館しかなかった。
個人制作の映画を撮り、作品論や作家論も書いてきたわたしにとって、これは大問題だった。「日々、浴びるように映画を見なければ、優れた作品はつくれない。優れた文章を書くことはできない。」そういう世界で生きてきたからだ。
「映画とは何か。」映画を愛する人々の決まり文句。けれども今は、別の問いを立てる必要があった。映画はどこにあるのか。どこに映画を見に行くのか。私はスクリーンを求めて街に出た。この土地で映画を愛し、自らの手で上映機会を作り出す活動を続けてきた先輩たちに、人生相談をする旅が始まった。
映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで
Cinephilia Now: Part I – Secrets within walls
103分、ビデオ、2020年
揺動FILMS01
出演:中村俊一郎、清水増夫、Clara、黒田ミキ、森本良和、長嶺泉子、中島諒人、映画を見る会、赤井あずみ、蛇谷りえ、安部大河、柿原朔太郎
監督・撮影:佐々木友輔
編集:井田遥
音楽:田中文久
主題歌「旅に出る唄」作詞・作曲:原將人(正孝)、編曲:田中文久、歌 : 大久保藍
製作:鳥取銀河鉄道祭実行委員会、佐々木友輔
デザイン:三宅航太郎(うかぶLLC)
協力:蔵多優美、坂田希究、佐々木つばさ、蛇谷りえ、高橋裕行、山崎七重
スペシャル・サンクス:木野彩子、五島朋子、筒井宏樹、野口明生
Cinephilia Now: Part Ⅱ – Fellowship to cast the ring
映画愛の現在 第Ⅱ部
旅の道づれ
103分、ビデオ、2020年、揺動FILMS02
山陰本線の汽車に乗って、舞台は鳥取県東部から中部へ。今回の旅では、自主映画やドキュメンタリーの作り手と多く出会った。既存の枠組みに固執せず、地域に根ざした表現のかたちを模索する人々と言葉を交わしながら、わたしは自分自身を省みる。霞がかった視界の先に、次の目的地が見えてくる。
出演:安部大河、柿原朔太郎、大久保藍、荒尾極、荒尾純子、中森圭二郎、波田野州平、村上大樹、松本凌、蛇谷りえ、金澤瑞子、杉原美樹、磯江正一、河原朝子、上所俊樹、野口明生、中山早織、小松亜希恵、服部かつゆき
声の出演:赤井あずみ、大下志穂、中島諒人、吉田明広、水野耕一、小山大輔/マルチーズ
監督・撮影・編集:佐々木友輔 編集:井田遥
音楽:田中文久
主題歌「旅に出る唄」
作詞・作曲:原將人(正孝)、編曲:田中文久、歌 : 大久保藍
劇中歌「あてのない旅」
作詞・作曲:原將人(正孝)、編曲:田中文久、歌 : 大久保藍
アニメーション・ドキュメンタリー制作:
佐々木友輔、井田遥、音泉寧々、品岡トトリ、山崎七重、盛田実優、渡邉乃愛
製作:鳥取銀河鉄道祭実行委員会、佐々木友輔
デザイン:うかぶLLC
協力:蔵多優美、佐々木つばさ、蛇谷りえ、高橋裕行、野口明生
スペシャル・サンクス:榎木久薫、岡村知子、木野彩子、五島朋子、樽本光代、筒井宏樹、松本健一
Cinephilia Now: Part Ⅲ – Lux crawler i++
第Ⅲ部 星を蒐める
107分、ビデオ、2020年、揺動FILMS03
鳥取県西部で活動する団体には、コミュニティの強さを感じた。イベント当日に集まるだけではなく、ふだんから活発な交流があり、助け合いの精神を持っている。映画や映像は「作品」だけでは成立しない。鑑賞体験を構成する、記録に残らない諸々を、忘れないうちに書き記しておきたいと思った。
出演:青木郷香、大下志穂、赤井孝美、山口東炫、浦木誠一、武山輝詔、吉田明広、水野耕一、小山大輔/マルチーズ、田口あゆみ、河本幸樹、升田乃愛、島崎寛己、田中晋
声の出演:村上大樹、松本凌、大久保藍
監督・撮影・編集:佐々木友輔
編集:井田遥
音楽:田中文久
主題歌「旅に出る唄」
作詞・作曲:原將人(正孝)、編曲:田中文久、歌 : 大久保藍
劇中歌「あてのない旅」
作詞・作曲:原將人(正孝)、編曲:田中文久、歌 : 大久保藍
製作:鳥取銀河鉄道祭実行委員会、佐々木友輔
デザイン:うかぶLLC
協力:蔵多優美、佐々木つばさ、蛇谷りえ、高橋裕行、山崎七重、品岡トトリ、中村晶(米子ガイナックス)
スペシャル・サンクス:木野彩子、五島朋子、筒井宏樹、野口明生
Theater
No.4 鳥取県(中止)
三部作上映@パレットとっとり市民交流ホール(中止)
鳥取大学長から新型コロナウイルス感染拡大防止に関する要請があり(https://www.tottori-u.ac.jp/item/19199.htm)、止むを得ず中止の判断をいたしました。
鳥取市弥生町323-12022年2月6日(日) 11:00-19:00
トークイベントあり
料金:無料
予約制(定員30名)
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(佐々木研究室)
助成:令和3年度 鳥取県文化芸術活動支援補助金助成事業、鳥取大学 令和3年度学長裁量経費、鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3-1)支援事業、JSPS科研費助成事業(若手研究)JP20K12889「鳥取県内の映画の公共上映の実態とその担い手の映画体験に関する個人史研究」
助成:令和3年度 鳥取県文化芸術活動支援補助金助成事業、鳥取大学 令和3年度学長裁量経費、鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3-1)支援事業、JSPS科研費助成事業(若手研究)JP20K12889「鳥取県内の映画の公共上映の実態とその担い手の映画体験に関する個人史研究」
No.3 鳥取県(終了)
第Ⅲ部上映@ガイナックスシアター ホールAnn
鳥取県米子市末広町311 イオン米子駅前店3階2020年11月28日(土) 14:30-17:00
※監督によるアフタートークあり
料金:無料
予約制
※当日受付有
予約・お問い合わせ:
sasakiyusuke(a)tottori-u.ac.jp
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター 佐々木研究室
令和2年度 鳥取県文化芸術活動支援補助金助成事業
令和2年度 鳥取大学地域学部長経費事業
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、マスクの着用、アルコール消毒をお願いします。健康状態に不安のある方はご参加をお控えください。また受付でお名前と連絡先を確認させていただきます。
No.2 鳥取県(終了)
第Ⅱ部上映@ホテルセントパレス倉吉
倉吉市上井町1丁目9-2 宴会棟2020年11月7日(土) 15:30-17:30
※監督によるアフタートークあり
料金:無料
予約制
※当日受付有
予約・お問い合わせ:
sasakiyusuke(a)tottori-u.ac.jp
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター 佐々木研究室
令和2年度 鳥取県文化芸術活動支援補助金助成事業
令和2年度 鳥取大学地域学部長経費事業
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、マスクの着用、アルコール消毒をお願いします。健康状態に不安のある方はご参加をお控えください。また受付でお名前と連絡先を確認させていただきます。
No.1 鳥取県(終了)
第Ⅰ部上映@パレットとっとり市民交流ホール
鳥取市弥生町323-12020年3月6日(金) 19:00-21:00
2020年3月8日(日) 14:00-16:00
※両日、監督によるアフタートークあり
料金:1,500円
問い合わせ:
qspds996(a)gmail.com
主催:鳥取銀河鉄道祭実行委員会、鳥取県総合芸術文化祭実行委員会
第17回鳥取県総合芸術文化祭・とりアート2019メイン事業「鳥取銀河鉄道祭」リサーチ事業企画
※新型コロナウィルスへの対応について
現時点(3/1)では開催を予定しています。ただし、新型コロナウィルス感染拡大の状況により変更の可能性もございますので、当日はウェブサイト等で再度ご確認の上お越しください。
新型コロナウィルスに限らず感染症の予防のため、各自マスクの持参・着用、上映前・上映後の手洗い、うがい、アルコール消毒をお願いします。咳・くしゃみ・発熱などご体調の優れない方や、健康状態に不安のある方はご参加をお控えください。また、受付でお名前と連絡先を確認させていただきます。
Book
映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで
(揺動books01)
映画の公開に併せて、二本の論考を収録したパンフレットを販売します。上映会場などでお買い求めください。
発行:揺動発行日:2020年3月6日著:佐々木友輔デザイン:蔵多優美価格:700円
収録論考:
① 佐々木友輔「鳥取で映画と愛について考える--『映画愛の現在』プロダクションノート」
② 佐々木友輔「農民芸術の文脈と批評--宮沢賢治『農民芸術概論網要』の続きを書く」
① 佐々木友輔「鳥取で映画と愛について考える--『映画愛の現在』プロダクションノート」
Profile
監督|佐々木友輔
1985年兵庫県神戸市生まれ。映像作家・企画者。鳥取大学地域学部准教授。映画・ドキュメンタリー制作を中心に、執筆・出版、展覧会企画など領域を横断した活動を続けている。近年の主な上映に、第50回ロッテルダム国際映画祭(『映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで』)、第13回恵比寿映像祭(『映画愛の現在』三部作)、jig theaterでの『コールヒストリー』上映などがある。
イラスト:品岡トトリ