土瀝青——場所が揺らす映画

木村裕之、佐々木友輔 編『土瀝青——場所が揺らす映画』トポフィル、2014年

茨城の貧農の暮らしを描いた長塚節の長編小説『土』(1910年)を原作として、そのテキストの朗読と、郊外化を経た現在の茨城を撮影した映像をかさねあわせることによって制作された映画『土瀝青 asphalt』(2013年)。本書はその公開を記念して編まれた論考・対談集である。『土瀝青』を観ることを出発点として、映画、ドキュメンタリー、アート、社会学、都市論など様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じる。巻末に『土瀝青』の朗読脚本を収録。

書名:土瀝青——場所が揺らす映画(Amazon.jp
編者:木村裕之、佐々木友輔
著者:石川初、鈴木並木、地理人(今和泉隆行)、永瀬恭一、南後由和、萩野亮、渡邉大輔、渡邉英徳
発行:トポフィル
刊行年:2014年

目次:
Ⅰ 場所が揺らす
鈴木並木「百年後」
渡邉英徳+佐々木友輔「どこまでを明らかにし、どこまでを隠すのか—デジタルアーカイブとドキュメンタリー」
南後由和「郊外の移動・リズム・ヘテロトピア」
石川初+佐々木友輔「続けることは見つけること——場所と関わるためのヒント」
Ⅱ 映画が揺れる
永瀬恭一「音/声/映像の中点に生まれるもの 佐々木友輔《土瀝青 ASPHALT》冒頭二分十六秒の構造」
地理人+佐々木友輔「地図と映画—経験の変換」
萩野亮「土、瀝青、岩」
渡邉大輔「現代映画と「情報風土」―『土瀝青asphalt』小論」
Ⅲ 『土瀝青』の設計図
佐々木友輔「〈風景映画〉から〈場所映画〉へ
佐々木友輔+長塚節「映画『土瀝青 asphalt』朗読脚本」