異日常「drift eye compose/distort the world 傍観者が世界を編集する」

異日常「drift eye compose/distort the world 傍観者が世界を編集する」
佐々木友輔 作品上映会

日時|2018年12月1日(土)13:30(21:30 終了予定)
会場|高円寺グリーンアップル(東京都杉並区高円寺南4-9-6 第三矢島ビル2階)
料金|3,000円
(要1drink注文。定員40名、入れ替え無し、途中入退場可。喫煙、飲酒、スマホ操作可。少数ながら電源も用意があります。また私語可。ただし当日はバンドライブ用のスピーカーシステムで可能な限り大音量で上映します)
ウェブ|http://blog.livedoor.jp/book_news/archives/54204659.html

上映作品|
『土瀝青 asphalt』
『新景カサネガフチ』
『And the Hollow Ship Sails On』
(上映順未定。)

トーク|
佐々木友輔×永田希「不定形発達する世界」

風景/映画再考Vol.5「相原信洋――風景論としてのアニメーション」

風景/映画再考Vol.5「相原信洋――風景論としてのアニメーション」
日時|2018年11月4日(日)17:00-20:00
講師|阪本裕文(映像研究者)
場所|鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボ(※鳥取大学鳥取キャンパス広報センター内)
入場料|無料
企画|佐々木友輔
平成30年度 鳥取大学地域学部長経費事業
企画詳細|http://qspds996.com/landscapefilm/?p=177

風景/映画再考の第5弾は、映像研究者の阪本裕文氏を講師にお迎えして、日本を代表する個人アニメーション作家・相原信洋氏(1944-2011年)の上映会および講座をおこないます。
第1部では、代表作の上映を軸に相原氏のフィルモグラフィーを辿るとともに、NPO法人戦後映像芸術アーカイブによる、相原作品のデジタル復元やアーカイブ化への取り組みについて紹介していただきます。
第2部では、今年3月に発見された幻の初期作品『風景の死滅』(1971年)の上映を軸に、アニメーション制作を通じて政治や社会の問題に切り込むドキュメンタリー作家・風景論映画作家としての相原氏の側面に迫ります。

第1部|Animated Psychedelia
『STONE』(16mm、8分、1975年)
『アンダー・ザ・サン』(16mm、11分、1979年)
『カルマ』(16mm、3分、1977年8月)
『逢魔が時』(16mm、4分、1985年)
『映像(かげ)』(16mm、8分、1987年)
『WIND』(16mm、5分、2000年4月)
『LOTUS』(16mm、3分、2007年)

第2部|風景論としてのアニメーション
『風景の死滅』(8mm、15分、1971年)
『やまかがし』(16mm、5分、1972年3月)
『逢仙花』(16mm、12分、1973年4月)
『SHELTER』(16mm、7分、1980年)
『MY SHELTER』(16mm、9分、1981年10月)

半島のアートとサブカルチャー(『半島論』刊行記念イベント)

「半島のアートとサブカルチャー」
『半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学』(響文社)刊行記念イベント

出演:
藤田直哉(SF・文芸評論家)
佐々木友輔(映像作家)
金子遊(批評家)

時間|19:00~21:00 (18:30開場)
場所|本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F)
入場料|
・前売1,500yen + 1 drink order
・当日店頭2,000yen + 1 drink order

http://bookandbeer.com/event/20191027_b/

イベントのご予約はこちらから!

半島というトポスから、この列島の文化をとらえなおすと、いったい何が見えてくるのでしょうか?
北は北海道・宗谷岬から、南は沖縄・勝連半島にいたるまで、半島や岬という地勢を起点にした文化批評のなかに、大陸的な思考に対する叛乱の声がこだまする!

本書『半島論 文学とアートによる叛乱の地勢学』は、文学、アート、映像、思想、歴史、文化人類学などのジャンルにまたがる14人の気鋭の論者による文章を集めています。そこから切り拓かれるのは、新たな世界のヴィジョンです。
被差別部落を取材して歩いた中上健次の紀伊半島、国東半島を舞台にアートプロジェクトを企画するキュレーターの思考、島原半島にひびき渡るアナーキズム的な一揆の声…。
浅野麗、雨宮庸介、遠藤水城、金子遊、岸田将幸、栗原康、佐々木友輔、中里勇太、中村剛彦、藤田直哉、古谷利裕、細谷修平、前嵩西一馬、森元斎が書き下ろした、半島についての論考を収録しています。

今回のトークには、リボーンアート・フェスティバルの開催された宮城県の牡鹿半島を丹念に歩き、震災後の「地域アート」をブリリアントに論じた藤田直哉さんが登場します。藤田さんは近年の『シン・ゴジラ論』や『新世紀ゾンビ論』などの著書でも知られています。

そして、ほぼ同年代の映像作家であり、本書では『南総里見八犬伝』のような古典文学から、『木更津キャッツアイ』やアニメ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』などのサブカルチャーまでを、人々の内にある「房総ユートピア」の幻想として論じた佐々木友輔さんが対話の相手をつとめます。佐々木さんの共著『人間から遠く離れて──ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』も話題になりました。

司会的な役割で、『半島論』の編者であり、樺太アイヌの英雄譚と津軽半島に残るアイヌ語地名のミッシングリンクについて、ポスト民俗学的な論考を寄せた批評家の金子遊さんがトークに加わります。

一見、アートとサブカルチャーと民俗学といった異なるジャンルを論じた論者たちが、「半島」という地形を起点にして、どのようにトポロジカルな思考を折り重ねていくのか。21世紀の文化批評の姿を予見する、重要な対話になることはまちがありません。秋の夜長、週末の夜にビールを片手に、スリリングな対話を聞くためにご参集ください!


金子遊、中里勇太 編『半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学』響文社、2018年
https://www.amazon.co.jp/dp/4877991433/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_lLXYBbH3XS2M

半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学

地震の影響で遅れていましたが、『半島論――文学とアートによる叛乱の地勢学』(響文社)がいよいよ書店に並び始めました。

私は久々の郊外映画論「房総ユートピアの諸相―“半島”と“郊外”のあいだで」を寄稿しています。房総半島の地理的条件がいかに作品に作用するかを論じることを通じて、「何もない」にも「郷愁がある」にも陥らない、郊外映画論の新たな「前提」を設定する試みです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4877991433/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_lLXYBbH3XS2M

 
半島からこの列島を捉えなおすと何が見えてくるのか? 北は北海道・宗谷岬から、南は沖縄・勝連半島まで。半島や岬という地勢を起点にした文化批評の中に叛乱の声が谺する。
文学、アート、思想、民俗学の気鋭の論者たちが切り拓く新たな世界のヴィジョンとは。
浅野麗、雨宮庸介、遠藤水城、金子遊、岸田将幸、栗原康、佐々木友輔、中里勇太、中村剛彦、藤田直哉、古谷利裕、細谷修平、前嵩西一馬、森元斎の各論を収録。

はじめに
【北海道・宗谷岬、青森・津軽半島】
陸続きの海峡――東北アイヌ語地名考 金子遊
【北海道・亀田半島】
佐藤泰志、半島のかたちをした街・函館からの跳躍 中里勇太
【宮城・牡鹿半島】
牡鹿半島と美学的叛乱――リボーンアート・フェスティバルを(足で)巡って 藤田直哉
【宮城・牡鹿半島】
過去への旅――新たなる「場」の獲得のために 細谷修平
【千葉・房総半島】
房総ユートピアの諸相――〈半島〉と〈郊外〉のあいだで 佐々木友輔
【架空の半島】
突端・行き止まり・迷路・穴・模造/『海辺へ行く道』シリーズの岬的空間性 古谷利裕
【神奈川・三浦半島】
「断崖」の詩情──三浦半島、その「暴力性」と「霊性」そして「祈り」の磁場 中村剛彦
【和歌山・紀伊半島】
過剰なる変幻のトポス──『紀州 木の国・根の国物語』と『紀伊物語』・「大島」 浅野麗
【愛媛・佐田岬半島】
半島から遠く離れて――高橋新吉「潮の女」論 岸田将幸
【福岡・若松半島】
半島よ 世界を根底から 変革するエネルギーの ルツボであれ 火床であれ! 森元斎
【大分・国東半島】
1300年持ち歩かれた、なんでもない石 雨宮庸介
半島の円と線分(芸術の微分積分) 遠藤水城
【長崎・島原半島】
あなたの隣人を人間だとおもってはいけない――魔界転生じゃあ! 栗原康
【沖縄・勝連半島】
半島に誌す、地先の記憶、筆先の夢 前嵩西一馬

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トークセッション「来た、やっと来た――納涼Jホラー座談会」

『アーギュメンツ』九州上陸記念イベント第3弾
トークセッション「来た、やっと来た――納涼Jホラー座談会」

日時|2018年8月18日(土)
   12:00開場 15:00受付開始 15:30開演 18:30終演(※12:00~15:00まで)
『アーギュメンツ』#1~3の手売り販売、及び演者と参加者が交流する時間を設けます(#1・2は各1,000円、#3は2,000円)。
会場|Art Space Tetra(福岡市博多区須崎町2-15)Art Space Tetra
主催|『アーギュメンツ』製作委員会
出演|黒嵜想(批評家)、仲山ひふみ(批評家)、佐々木友輔(映像作家)、逆卷しとね(学術運動家)
参加費|2,000円(15:00までは無料解放)
予約|https://arguments-criticalities.com/2018/07/23/0818-kyusyu-03/

今年6月16日、20代〜30代の批評家、研究者、作家が共同制作する不定期刊行の批評誌『アーギュメンツ#3』(目次: https://arguments-criticalities.com/2018/05/29/about-arguments-03/)が刊行された。同誌の販売は、市販ではなく関係者による「手売り」を旨とし、SNSでの声かけやイベントを通して購入を希望する読者と直接会い、批評を欲している読者の関心や問題意識をその都度共有しながら行われる(サイト: https://arguments-criticalities.com/)。
今、「棲み分けられた複数の関心を繋ぐ一冊の本」の上梓を機縁とした関連イベントが全国各地で同時多発的に開催されている。福岡も例外ではない。
本トークセッションでは、『アーギュメンツ#3』の目玉企画のひとつ、「来る、きっと来る――Jホラー批評の可能性をめぐって」座談会参加者である、批評家・黒嵜想と仲山ひふみ、映像作家の佐々木友輔、学術運動家の逆卷しとねが再集結、ファンダメンタル・ホラーへの関心を囲む場が再起動する。仲山によるホラー思想の墓暴きを、予期と予兆にハッキングされた黒嵜の震撼が邪魔だてし、ホラーの技法を憑依させた佐々木の映像作法が、生物のホラーに粟立つ逆卷の虹彩に馬乗りになる。

われわれはこうしてやって来た。

貞子や伽椰子、富江たちは来る、きっと来る。あなたたちも来る、きっと来る。

黒嵜 想(くろさき・そう)
1988年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。音声論を主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。主な活動として活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画。主な論稿に、声優論「仮声のマスク」(『アーギュメンツ#1~3連載)、「縫い付けられた声」(『ユリイカ』2018年7月号)。 

仲山 ひふみ(なかやま・ひふみ)
1991年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。主な論稿に「『ポスト・ケージ』主義をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの破滅に向かって――レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)。レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』(今秋出版見込み)の共訳中。

佐々木 友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年生。映像作家・企画者。上映・展示に「第7回恵比寿映像祭」(2015年)、「記述の技術 Art of Description」(2016年)。2011年から共同運営する出版プロジェクト「トポフィル」より『Floating view “郊外”からうまれるアート』(編著、2011年)、『土瀝青――場所が揺らす映画』(編著、2014年)、『人間から遠く離れて――ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』(共著、2017年)を上梓。

逆卷 しとね(さかまき・しとね)
1978年生。学術運動家。異分野遭遇/市民参加型学術イベント「文芸共和国の会」を企画、その他出版・トークイベントを多数企画。専門はダナ・ハラウェイと共生の思想・文学。主な論稿に「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号)、「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)。

トークセッション「いまここで震う批評――批評性の震度」

『アーギュメンツ』九州上陸記念イベント第2弾
トークセッション「いまここで震う批評――批評性の震度」

日時|2018年8月17日(金)
   15:30開場 18:00受付開始 18:30開演 21:30終演
15:30~18:00までは『アーギュメンツ』#1~3の手売り販売、及び演者と参加者が交流する時間を設けます(#1・2は各1,000円、#3は2,000円)。
会場|Gallery・Soap(福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1丁目8-23)
主催|『アーギュメンツ』製作委員会
出演|黒嵜想(批評家)、仲山ひふみ(批評家)、佐々木友輔(映像作家)、逆卷しとね(学術運動家)
参加費|1,800円(全時間帯ワンドリンク注文をお願いいたします)
予約|https://arguments-criticalities.com/2018/07/23/0817-kyusyu-02/

今、「棲み分けられた複数の関心を繋ぐ一冊の本」の上梓を機縁とした関連イベントが全国各地で同時多発的に開催されている。福岡も例外ではない。

書籍・雑誌が大量に流通し、DIYで製作された同人誌が各地で販売され、SNSではタダで意見を表明できタダで表現活動もできるこの時代にあって、『アーギュメンツ』誌の問いと存在意義とはなにか。同誌のコンセプトと編集方針について『アーギュメンツ#3』共同編集を務めた黒嵜想と仲山ひふみが呈示し、これに映像作家の佐々木友輔と学術運動家の逆卷しとねが応答しよう。応答は問いを呼び、喉は谺し、考える葦はもつれるだろう。

みなが画一的な統合を拒否しつつバラバラに生き、すがれるものはと言えばナショナリズムと貨幣しかないこの時代に、表現活動と批評はどのように介入すべきなのか。どんな思想がわたしたちの生に忍び込んでいるのか。どんな声ならばわたしたちを仲立ちするメディアとなるのか。どんな映像が隘路どうしを接合するのか。学術はいかにして世間を誘惑しうるのか。表現・アート・創造行為と批評はどのように並走すべきなのか。答えのない問いが応えを誘発するだろう。
トークセッション「いまここで震わす批評――批評性の震度」は、言葉と情動がひとりの参加者を震わせ、やがてそれは会場内に伝染し、いまここで共に震えるコレクティヴを実践する実験である。

黒嵜 想(くろさき・そう)
1988年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。音声論を主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。主な活動として活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画。主な論稿に、声優論「仮声のマスク」(『アーギュメンツ#1~3連載)、「縫い付けられた声」(『ユリイカ』2018年7月号)。 

仲山 ひふみ(なかやま・ひふみ)
1991年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。主な論稿に「『ポスト・ケージ』主義をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの破滅に向かって――レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)。レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』(今秋出版見込み)の共訳中。

佐々木 友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年生。映像作家・企画者。上映・展示に「第7回恵比寿映像祭」(2015年)、「記述の技術 Art of Description」(2016年)。2011年から共同運営する出版プロジェクト「トポフィル」より『Floating view “郊外”からうまれるアート』(編著、2011年)、『土瀝青――場所が揺らす映画』(編著、2014年)、『人間から遠く離れて――ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』(共著、2017年)を上梓。

逆卷 しとね(さかまき・しとね)
1978年生。学術運動家。異分野遭遇/市民参加型学術イベント「文芸共和国の会」を企画、その他出版・トークイベントを多数企画。専門はダナ・ハラウェイと共生の思想・文学。主な論稿に「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号)、「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)。

#8月31日の夜に。~2018年夏休み ぼくの日記帳~

ハートネットTV「#8月31日の夜に。」で、自分の“もやもやした気持ち”を投稿できる企画「ぼくの日記帳」が始まります。私はその導入となるキャンペーン動画の制作に携わりました。詩人・最果タヒさんの1頁目から始まる「ぼくの日記帳」の続きを書き継いでいく様子を記録したアニメーション・ドキュメンタリーです。
朗読はアルタイルさん、アニメーションはブリュッケの今林由佳さん、音楽は田中文久さん、歌は角銅真実さん。他にも多くの方にご協力頂きました。番組で、ウェブで、ぜひご覧ください。

ハートネットTV「#8月31日の夜に。~2018年夏休み ぼくの日記帳~」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/831yoru/

[7月放送分]
放送局|NHK Eテレ
放送日時|7月18日(水) 20:00~20:30
出演者|中川翔子、石井志昂(不登校新聞編集長)、松本俊彦(精神科医)
http://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/684/
2018年、平成最後の夏休み。10代のみなさん、どんな気持ちで過ごしていますか。「学校がつらい」「友達関係が微妙」「生きる意味が分からない」…そんな“もやもやした気持ち”を自由に投稿できる「ぼくの日記帳」がスタートします。今夜の生放送は、その最初の1ページ。「だから、ここで書きはじめよう。わかりやすくなくても、正しくなくても、ぼくはぼくの言葉をここに残そう。…」(詩人・最果タヒ)

[8月放送分]
放送局|NHK Eテレ
放送日時|2018年8月31日(金)第1部22:00~23:00、第2部24:00~24:30
ライブ配信21:00頃~24:30
夏休みの間、みなさんに“もやもやしたエピソード”を投稿してもらい、更新していく「ぼくの日記帳」。夏休みが終わる頃、8月31日の夜には、第1部と第2部あわせて90分の生放送とこのサイトからのライブ配信で、みんなで書いた日記帳1冊を振り返りながら夜を過ごします。「2018年夏休み ぼくの日記帳」最後の1ページを一緒に綴りましょう。

来る、きっと来る──Jホラー批評の可能性をめぐって(アーギュメンツ#3)

批評誌『アーギュメンツ#3』の座談会「来る、きっと来る──Jホラー批評の可能性をめぐって」に参加しています。
鳥取周辺で入手したい方は佐々木までご連絡ください。

刊行日|2018年6月16日
頁数|158頁
定価|2000円
著者|大前粟生、逆卷しとね、佐々木友輔、シン・ワン(訳:鈴木亘)、波勢邦生、増田展大、丸山善宏、山内朋樹、レイ・ブラシエ(訳:佐藤正尚)、黒嵜想仲山ひふみ
編集|黒嵜想+仲山ひふみ
発行人|渋家株式会社、たまらん、M
アーギュメンツの販売、取扱に関するお問い合わせ|arguments.criticalities(a)gmail.com
ウェブ|https://arguments-criticalities.com/

目次|

「なぜ、なにもないのではなく、パンジーがあるのかーー浪江町における復興の一断面」
山内朋樹

巻頭言「この世界の震え」
黒嵜想+仲山ひふみ

「トナリビトの怪」
波勢邦生

座談会「来る、きっと来る──Jホラー批評の可能性をめぐって」
佐々木友輔+逆卷しとね+黒嵜想+仲山ひふみ

「アジア的未来主義と非−他者」
シン・ワン(訳:鈴木亘 解題:鈴木亘+仲山ひふみ)

「オブジェクトと写真──ポスト・インターネット再考」
増田展大

「脱水平化──フラット存在論に抗して」
レイ・ブラシエ(訳:佐藤正尚 解題:佐藤正尚+仲山ひふみ)

インタビュー「圏論はポスト脱構築的綜合をもたらすか」
丸山善宏(聞き手:仲山ひふみ)

「仮声のマスク(後)」
黒嵜想

小説「断崖」
大前粟生

「デザイナーズノート」
布施琳太郎+伊阪柊+鈴木雄大

編集後記
黒嵜想+仲山ひふみ

「不浄を競えーーCESSPOOL短評」
(黒嵜想+HOX)

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青蛾窯 松元洋一

奈良の陶芸家、松元洋一さん(青蛾窯)のドキュメンタリーを制作しました。
YouTubeとVimeoで視聴できます。

『青蛾窯 松元洋一』
38.5分(短縮版17分)/2018年

作陶|松元洋一
撮影・編集|佐々木友輔
企画・インタビュー|石谷孝二
鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
平成29年度鳥取大学地域学部長経費事業


全編(YouTube) (Vimeo
短縮版(YouTube)(Vimeo

中国語字幕版
全編(YouTube)(Vimeo
短縮版(YouTube)(Vimeo

英語字幕版
全編(YouTube)(Vimeo
短縮版(YouTube)(Vimeo

三つのよそよそしい風景

2017年に塩竈でおこなわれた「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」展の記録集に、「三つのよそよそしい風景」と題した展評を寄稿しました。下記の出版記念展示で先行販売の予定です。

「本当に思い出せなくなる前に」
作家|遠藤祐輔/清野仁美/門眞妙
日時|2018年4月20日(金)〜5月31日(木)
会場|書本&cafe magellan
magellan.shop-pro.jp/

「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」
18.2 x 12.8 cm, 92 p,ソフトカバー, オンデマンドプリント
2018年4月発行
900円+税
https://anatatoumi2017.tumblr.com

2017年秋、塩竈市杉村惇美術館市民ギャラリーにて開催された、遠藤祐輔(写真家)、清野仁美(美術家・吟遊詩人)、門眞妙 (画家)の3人による美術展「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」の記録集。展覧会レビューの他、作家自身による文章や作品リストも収録。

執筆者|岩澤克輔,金川晋吾,佐々木友輔,関本欣哉,高熊洋平
作家|清野仁美,遠藤祐輔,門眞妙
デザイン|相島大地
出版|DOOKS
協力|新宿眼科画廊

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千の惑星の流し込み──時空間圧縮と現在地測位の技法(キネマ旬報 2018年4月上旬号)

『キネマ旬報 2017年12月上旬号 No.1765』(キネマ旬報社)に、マイケル・ベイ監督『トランスフォーマー/最後の騎士王』のディスクレビュー「帰還と集結の物語」を執筆しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B076W7PMDZ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_jz3qAbZ3GC3BN

『キネマ旬報 2018年4月上旬号 No.1774』(キネマ旬報社)にリュック・ベッソンの新作『ヴァレリアン』論を寄稿しました。「千の惑星の流し込み──時空間圧縮と現在地測位の技法」と題し、子どものSFにこそ高度な技法が必要であることを論じています。 http://amzn.asia/eQ6R28I

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消失の集積――多和田有希と可塑性の問題

アーティストの多和田有希の作品集『Yuki Tawada 2007-2017』(刊行日 2018/2/22)に、「消失の集積――多和田有希と可塑性の問題」と題したテキストを寄稿しました。21-21 Design Sight(2月22日-6月10日)および代官山蔦屋(3月1日-3月29日)でお買い求めいただけます。

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知を愛すること、あるいは切ると血の出るフェアリーテイル(キネマ旬報 2018年3月上旬号)

『キネマ旬報 2018年3月上旬号』に、新作公開を控えたギレルモ・デル・トロ監督の作家論を寄稿しました。「クリーチャー」「体液」「機械」「知識」「子ども」「幽霊」という6つのキーワードを軸に、デル・トロの作家としての特異性と、彼の映画世界で生き残るための「掟」について論じています。『クロノス』や『デビルズ・バックボーン』を撮るデル・トロと『パシフィック・リム』を撮るデル・トロの間に断絶を見出すのではなく、むしろ連続性、一貫性を見出す試みと言い換えることもできるかもしれません。ぜひお読みいただければ幸いです。

「知を愛すること、あるいは切ると血の出るフェアリーテイル〈映画作家ギジェルモ・デル・トロを探る6つのキーワード〉」(『キネマ旬報 2018年3月上旬号』)
https://www.amazon.co.jp/dp/B079F9D995/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SmRHAbCMCXAJC

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「薄膜と空白」に寄せて

藤本涼さんと多和田有希さんの展覧会カタログに「「薄膜と空白」に寄せて」と題したテキストを寄稿しました。会場で100部限定販売の予定です。

YCAG ARTIST INCUBATION PROGRAM 2018
薄膜と空白 Veil and Void

会期|2018年2月7日(水)-2月12日(月)
   10:00-18:00(最終日は16:00まで)
会場|横浜市民ギャラリー展示室B1
入場料|無料
出品作家|藤本涼、多和田有希
共催|横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
PHOTO YOKOHAMA フォト・ヨコハマ2018パートナーイベント
http://ycag.yafjp.org/our_exhibition/incubation-20180207/

眼前に立ち現れる光景を“触れられなかったイメージ”と捉え、それらのイメージへの触れ方、距離の測り方を写真を用いて展開する藤本と、自ら撮影した写真を消す(削る、燃やすなど)という行為を通し、都市や群衆の集合的無意識や個の意識変容をイメージとして湧出させる多和田。“表皮のある構造体”として写真を捉え、ユニークな手法でこの世に存在しない景色を作り上げてきた、2作家による新作展示。

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大木裕之×佐々木友輔 トーク「Life is a Narrative」

大木裕之×佐々木友輔 トーク「Life is a Narrative」

大木裕之個展「LTBT~理/無理の光」関連イベント
12月17日(日)16:00-18:00 於 TAV GALLERY

ジュリア・クリステヴァ「ハンナ・アーレント講義」
第1講〈生きること〉と〈語ること〉の終末

「人間の諸活動(労働、仕事、実践、実践的活動/観想的活動)のヒエラルキーをくつがえすことが、同時に思考と生のどちらも破壊し、思考と生を脅かすことはまちがいないのですが、生を救うためには、生の多種多様な変形や変質とその結果生まれた複雑な形態に関して、今もなお継続している研究にただちに戻ってみなければなりません。キリスト教的終末論に含まれ哲学の一部にもなっている生と思考の入りくんだ関係を引き継いで、アーレントは「精神」の脱構築と「歴史」とを共鳴させることによって、生命を「価値」そのものとする人間主義的イデオロギーの信念の誤りを示そうとしています。生が実現するのは、意味と実践のいずれについても「探求」を止めないかぎりでしかないからです。アーレントが「人間という存在に意味を与え人間としての在り方を輝かす源泉そのものをなすのは、実践において〔人物〕があらわになるという特徴と、物語を作って歴史的なものとなる能力との協同にほかならない」と言うのもこのためです。」(訳 青木隆嘉/論創社)

風景/映画再考Vol.3「映像人類学が映し出す風景」

日時|2017年12月13日(水)19:00-21:30
講師|川瀬慈(映像人類学者)
場所|ことめや(鳥取市瓦町527)
入場料|無料
企画詳細|http://qspds996.com/landscapefilm/?p=128

撮ること、見ることを通じて調査研究をおこなう映像人類学。その方法の核心と可能性はどこにあるのか、また映像人類学において「風景」とはいかなる意味を持つのかについて、エチオピアを中心として世界各地で民族誌映画制作に取り組む川瀬慈さんにお話を伺います。

風景/映画再考Vol.4「映画による場所論 Geography via Film」

佐々木友輔 映像個展

日時|2017年12月4日(月)〜8日(金)、11日(月)〜15日(金)
11:00-18:00(土日休館)
場所|鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボ(CDL)
(※鳥取大学鳥取キャンパス広報センター内)
入場料|無料
企画|佐々木友輔
主催|鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
平成29年度 鳥取大学地域学部長経費事業

展示作品|

『土瀝青 asphalt (infinite loop 2)』
DV/約120分(ループ上映)/2013年(2016年に再編集)
制作|佐々木友輔、朗読|菊地裕貴、音楽|田中文久
ロゴデザイン|藤本涼、原作|長塚節『土』
主題歌「おつぎ歌」
作曲|田中文久、作詞|菊地裕貴、歌|飯塚理恵子、ヴァイオリン|秋山利奈


『Geography via Film Okinawa 2017.0913-0920』
DV/分数未定/2017年
制作|佐々木友輔